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アルルのソフィーの世界 Le monde de Sophie

アルルは美しい街です。

街中がローマ遺跡の残骸だらけで、鉄道や高速道路ができる前にはさぞかし繁栄した街であろうとおもうのですが、今は普通の南仏の田舎町で、観光と農業で何となくのんびりご機嫌な街です。あのゴッホも晩年住んでいましたし、「黄色い家」「夜のカフェ」もこの町の実際の建物がモデルです。あの有名な耳切事件?もアルルで起こった事件です。怪我の治療のために入っていた病院や、あと後に入った精神病院があるSt.Remy de Provenceもこの街の近くにあります。

復活祭から夏は闘牛や国際写真祭やお祭りで盛り上がるのですが、冬は寂しいのもこの街の特徴。今まで冬はあまり立ち寄らなかったのですが、少しずつ素敵なお店(軽食カフェ)も見つけたので今回ご紹介したいと思います。

その名もソフィーの世界!とはいえ、これは言葉遊びで、こちらのオーナーさんが「ソフィー」という名前だけです。「ソフィーの選択」となるとちょっとイメージ違いますからね。(くらい。。)ただこちらの看板にも書いてありますように「サービスの早いレストランですがよそとは違っていますよ」という素敵な場所でした。

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見た目はおしゃれな普通のカフェですが、普通のカフェです。食べられるものはサンドイッチと自家製のケーキそしてBIOなスープなどです。ただもちろん、オーナーのソフィーさんのセンスが光っておりパンや、はさんである具のお野菜やお肉も良質のものが分かります。しかもお値段は普通のサンドイッチ屋とかわりません。少食な女性にはぴったりです。がっつり食べたい系だとかワイン飲みたいと言う方にはおすすめしません。あくまでも、小腹すいた。ちょっと食べたい。太りたくない。健康でいたい。人向けです。

正直。。。このあたりのサンドイッチ屋というのは、だいたいがフランスパンはかさかさ、頼んでもいないのに、マヨネーズやホワイトソースをぶっかけてくれたり、ついでに頼んでもいないのにフレンチフライが挟んであったり、とにかく体育会系田舎サンドイッチが主流なのです。飲み物の選択もミネラルウォーターなどは珍しく、コカコーラかファンタかどっちか選べぐらいの選択しかありません。高校生や食べ盛りの柔道部員には良いのですが、もうアラフォーぎりぎりな私にはちょいとそういうのが辛い。。そう言う土地柄では宝石と言うべきお店です。

多分大都市に住んでいる方ならそんなに感動しないかも知れませんが、こちらに住んでいると、こういう丁寧なお店がとても嬉しくなります。実は客層もこの土地では珍しいアングロフォン(英語を喋る人たち)が集っていたり、もう感激いたしましたです。

アルルは実際、市長さんが共産党というなかなかユニークな街で、ジプシーや移民も多く、味があります。もちろん、素敵なレコード屋(ここのレコード屋は素晴らしいです)やテルマエロマネ的ローマ風呂もあって実はお散歩するにはとても良い街です。みなさままた是非ともアルルへどうぞ。次はアルルのレコード屋や本屋についても書きたいと思います。

magasin disque passion

Le Monde De Sophie

04 90 97 11 03
14 Bis République
13200 ARLES
(土日はお休み)
営業時間 11:30-18:00
どちらかっていうとBio