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コンセルバトワールことはじめ

10271277934_2ceaacd2e6年の瀬ですが、先日コンセルバトワールへの留学についてお問い合わせがあったので覚え書き程度にここでまとめます。なんかのだめで有名になったみたいね。是非とものだめ見てみますね。コンセルバトワールっていうともう字面だけで、すごいなんかフランスっぽいですよね。保存するConserverという動詞から来ているようです。(ここのコンセルバトワールの評判byルモンド

さてこちらのサイトでも書かれているように

コンセルヴァトワール

フランスの音楽専門教育 WikiPedia

コンセルバトワールというのは日本の音楽大学とはぜんぜん違うシステムで、「大学」ではなく、「音楽の専門学校」です。

・大学ではない
・年齢制限がある
・レベルが年齢による
・出にくい(落第がある)
・一般科目はない
・入試は実技重視および初見(9月だけ)
・毎年募集人数がまちまち
・教職の免状は自動的ではない

などが大きな特徴です。

≪入学資格≫
楽器によっても違いますがピアノの場合は26歳まで。アコーデオンは年齢制限なし。など楽器によって違います。特に人気のある楽器(ピアノ、バイオリン、ギターなど)は年齢制限があります。ホルンや打楽器などは9月頃ウロウロしてると先生がスカウトしてきます。(これは本当)

≪入学時期≫
9月です。6月の末に課題曲が発表され、7,8月は課題曲を練習し、9月に試験。試験後数日で発表があるのでそのままなし崩し的に入学手続きで10月には授業がはじまります。

≪入学試験内容≫
一応去年のピアノ科のテスト内容として課題曲は。。

12歳まで

  • Little tune with variations, de L LUCOMSKY, in . ED York Town Music Press
  • Le clown de L.PAPP in Ed.Lemoine

16歳まで

  • 1er movement de la 6eme Sonate viennoise en ut Majeur de MOZART Ed.Universal
  • 1er nivenebt de la Sonate Hab XVI/ GI en sol majeur de J.HAYDN, in Ed.Lemoine

21歳まで

  • Menuets 1 et 2 (sans reprise mais avec Dacapo) et Final de la Sonate en mi bemol majeur KV282, de MOZART Ed.Henle + 1er vision fugitive opus 22 de PROKOFIEV Ed.Boosey and Hawkes
  • Prelude et Allemande de la Partita en si bemel majeur BWV 825, de J.S.BACH ed. Henle + voiles de CA DEBUSSY in Ed. Durand…

この曲目を9月の入試の際に弾かなければならないのです。うーん。私はどれかどれかわかりません。26歳以下のカテゴリーになると初見いっぱつですのですごいすごいとしか言いようがないす。

≪授業料≫
コンセルバトワールは市立になるため市内に住んでいるとか市外に住んでいるとかで変わりますが、今年度から、保護者の前年度の税金によって変わるようです。ちなみに、前年度まではどんな家の子も同額で、市内在住の場合は110€(年間)でした。市外に住居を構えると倍ぐらいするそうです。パリとリヨンに関しては国立ですのでまた基準が違うのではないでしょうか。。このあたりはまた調査要。

≪ビザは?≫
授業時間が週に20時間もないので学生ビザはでません。EU圏外の留学生は学生ビザは語学学校でもらうという方が多いようです。

≪授業内容≫
私の少ない経験から日本の音楽学校と違うところは理論を必ず習わせることで、楽器を習いたいと思って小学生が入っていってもかならずFormation Musicale (ソルフェージュともいうけど、音楽の理論)を必ず取らなければならないところだと思います。

つまり門戸は開かれているのですが、入れば必ず

★実技 (楽器)
★理論(ソルフェージュ)

を取らなければなりません。一コマ30分から60分。これが以外とめんどくさいのですが、Cycle I II IIIとサイクルがあがっていきます。とりあえず、CycleIの終わりぐらいが日本の義務教育の音楽教育の終わりぐらいと思います。

≪卒業証書≫
このあたりはこちらの章を。

。。なんだか難しそうだけど、でもやる気があれば門戸は広いんじゃないかしら。普通の個人のプライベートで楽器を習わせるとすごく高いのですがここだと楽器習わせて年間100ユーロ前後というのが非常に助かります。しかもうちの場合は公立小学校と提携校に入れてるので授業中に音楽を習ってくれて実は便利。

調べて分かったのは本当にフランスの音楽教育システムというのは美しく合理的にシステム化されており、最初は意味が分からないのですが実は理論づいていて、理解するともう素晴らしくて感動してしまいました。(ごめんなさい、私はそこまで単純なおフランス賛美者ではないのですが、音楽とダンスと演劇教育に関しては、この国のこのような公共サービスシステムを作った方に脱帽)

私は中学までピアノをかじっていたのですが、(個人レッスン)あまり体系づいてないシステムの元やってましたので、ソルフェージュもそこまで詳しく習ってないし、なんだか、一応、単純な曲なら弾けるのはいいけどなんだったんだろう?と彼らの基準的には基準外の音楽教育を受けてきたので、意味が分からないみたいです。悪かったな・・へたくそで。宇宙人扱いかよ。フン。。だけどアコーデオンの先生は私を拾ってくれたもんね…

そんな感じです。なんだかこの国は音楽教育に関しては本当に親の意志だけで決まるので(普通にぼーっと行ってると公立学校は音楽の時間がないのです。たまに合唱などがあるようですが、音楽のプロのアニマターと呼ばれる外部の人がやってきて、課外活動としてやります。授業ではないのです。それもやらない年とかやる年とかあって、決してそのクラスでおたまじゃくしから教えるわけではないのです。ちなみに経験上、公立幼稚園の教員のかたはどなたもピアノは弾けず、クリスマスの合唱をCDで練習しておりました。もちろん小学校も同じくです。・・)

ちなみにAix en Provenceのコンセルバトワールはただ今まだ建設中ですが日本の建築家、隅研吾さんの建物。2013年完成予定ですが今なお小路のおじさんが館内をウロウロ。やったらモダンです。この中のホールには花道までありますので、もちろん見学は無料でできます!平和なこの街は、警備員もいないので普通に入れます。よくコンサートのリハーサルをしているのでそれを見学するのもなかなか良い時間が過ごせるかもです。但し学校バカンス期は閉館となっています。。。

コンセルバトワールへの留学に関してのお問い合わせフォームにて承っております。

 

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隅研吾エックス

 

 

 

 

 

 

Conservatoire d’Aix en Provence

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