コンテンツへスキップ

フランスの映画動員事情

今日は映画の話。

映画というと戦後直後は娯楽がなくて映画館に行き、(私生まれてませんけど・・)それからテレビやビデオの普及ですっかりご無沙汰。いまやYoutubeやダウンロードもあるし。でも最近は3Dとかで高いけど臨場感のある映画も楽しいかな。という方が一般論。ではないでしょうか?

ではここで統計!フランスはなぜか国民1人が年間に映画を見る回数はほぼ日本のそれの3倍。。(でも本当のぶっちぎりはアメリカ人。さすが)

年間に1人が映画館で見る映画の本数

Pays 1950 1955 1965 1975 1985 1995 2000 2005
Drapeau de la France France 8,9 9,1 5,3 3,5 3,2 2,3 2,9 2,98
Drapeau de l'Allemagne Allemagne
(RFA)
10,2 15,1 5,1 2,3 1,8 1,5 1,9 1,54
Drapeau de l'Italie Italie 14,2 16,7 12,5 8,9 2,2 1,6 1,6 1,86
Drapeau de l'Angleterre Angleterre 29 26 6,7 2,1 1,3 2,0 2,4 2,73
Drapeau des États-Unis États-Unis 20,5 14,2 6,6 4,6 5,1 4,8 5,2 4,7
Drapeau du Japon Japon 13,9 13,6 3,9 1,7 1,2 1,0 1,1 0,9

 

最近日本は邦画の方が面白くて、邦画では人が入るけど洋画はいまいちという現象が起きているようですが、フランスは統計によるとまだまだハリウッド映画が好きなようです。

1987年にフランスの映画動員人数がと米映画の本数が逆転し、フランス映画は全体の35-40%に留まり、アメリカが過半数を超えました。(ただ2008年にはスマッシュヒット!Bienvenue chez les Ch’tisの大ヒットのおかげで一瞬返り咲きました)

これにはフランス人も説明(言い訳)があって

  • フランス映画を好むのは35歳以上で映画館によく通う若者はみないから
  • 反米とか反骨がかっこよかった時代が終わったから
  • 実はフランスにはCanal+という素晴らしいケーブルテレビがあるから
  • 映画館自体の設備が改良されて良くなり、それを回収可能にさせてくれる大衆向き映画が増えたから
  • 欧州に来る米国映画は、もうすでに米国でテストされ選ばれてきた良い映画ばかりだから
  • 米国の映画制作の予算が桁違いだから

 

言い訳らしい言い訳ですね。ルミエール兄弟が生まれた国なのにこの弱気な態度。さて関係は知りませんが、2014年からやってくれましたフランス。14歳以下はすべて4€という快挙。朝の初回などは6.5€。うれしいじゃありませんか!外国映画の場合はだいたいフランス語の吹き替えですが、もちろん探せば単館で原語バージョン(VO)もあります。

2014年より映画館14歳以下は一律4€という朗報!

外国で成功するフランス映画の秘密
http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?page=mobile_art&art=3353

日本映画館における観客動員数の時間的変化の考察
http://www.jotsugakkai.or.jp/doc/taikai2013/III-2%20Zhang.pdf

タグ: