ユダヤミサ?みたいなコンサート(佐渡裕さん)

このところ春めいてきて日本人アーティストの公演が続いています。今回はラジオ・フランスで行われた佐渡裕さん指揮のフィルハーモニーパリ演奏のバーンスタインのKadisshを聞きに行ってきました。

バーンスタインといえば私なんかウエストサイド物語の明るい曲しか知らなかったのですが、この交響曲は、さすが「祈り」というだけあってポエトリーリーディングと合唱とオーケストラという総合芸術。(大人数の演者というだけで圧倒)

しかも直前まで知らなかったのですがこの交響曲はケネディ暗殺にショックを受けたバーンスタインがレクイエムとしてつくられ合唱も半分ヘブライ語だったりして。まるでユダヤ教のミサに招かれたような荘厳な体験をさせていただきました。

私のような無宗教且つ宗教にも疎いものがコメントすることは非常に恥ずかしいのですが、宗教の儀式、特に一神教の儀式の時に感じる絶対的な神の子としての無力感が心地よく感じられたことは確かです。本当に素晴らしかった! ヘブライ語はわからなくても言いたいことは伝わってきました。しかもこのような瞬間を日本人が操ってることになんの違和感もありませんでした。というか彼だからできたのかもという思いもしました。

今まで想像しなかったけど、芸術や学術の世界で日本人のニュートラルさが愛される分野はいっぱいあるのではないでしょうか。

無宗教であるけれど、野生でも野蛮でもなく違う形での規範がなんとなくあるある日本という不思議な土壌から来た人。

このお題目に関しては非一神教である日本土壌で育ったこの無防備な私にさえ染み込む力をもってる怖ささえありました。

ほんと。不思議な感動でした。


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