芸術もエコロも車椅子も自転車もナント

先日の秋休みに、短い間でしたがナント (Nantes)へ行ってきました。パリのモンパルナス駅からTGVで2時間半。大西洋側へ。

Nantes といえばまず頭に思い浮かぶのはミュスカデ(Muscadet)。。(私の脳内フランス地図はすべてワインのAOC地図が原形)と、トラムウエイぐらいだろうと思ってたらもう間違い。Nantesはちょっとすごいんです。

まず有名なメリーゴーランドへ、、これは「ナント島のレ・マシン・ドゥ・リル」 Les machine des l’Île といってフランソワ・デラロジエールとピエール・オレフィスのふたりのアーティストのアトリエ兼遊園地。ジュール・ヴェルヌ(80日世界一周の人ね)の海底2万マイルの空想の世界を具現化させたメリーゴーランドはもう圧巻。ほんの8月にディズニーランドパリに行ってきたところだったのでその違い、いやもうコンセプトと言うかその違いに思わず声が出ました。

ディズニーランドは世界中で同じモジュールプラスティックを西部劇風に見せかけ、世界中のディズニーランドに輸出し、運転をしてるのですが、ま、ここは個人商店だからね。もちろん仕掛けを作ってるのがアーティスト集団であるというのもあるけど、見せかけるのが芸術的か商業的かの違い?をみせてくれる。とにかくいちいちディテールが泣かせてくれて(例えばメリーゴーランドの安全ベルトが使い古された皮だったり)、電動で全て制御し安全対策もとってるのだけどこのこだわり方はすごい。

このジュール・ヴェルヌの想像した機械のぞうさんも、動くし。。ここだけでもう想像の世界の具現化してしまう力に圧倒されてしまいます。

さてそれよりもこれよりも街がすごい。というのはトラムウエイが完備。ということは、バリアフリー、ということは、自転車、スケボーととりあえずエコロすぎるボボな街。車椅子にも優しいのがすぐわかりました。(パリではありえない)

ナントはここ最近、パリジャンのあいだで移住先として「住みやすい」というのは前から聞いてたのですが、その噂を実証すべく、この街を魅力的な街、芸術的な街へと変えていった街の超大物人物(Lieu Unique館長、Nantes発ほとんどの芸術祭ディレクターこと Patrick Gygerさん、パトリック・ギガーさん。障害者のアール・ブリュット、レ・フォル・ジョルネなど・・)へのインタビューが実は今回の目的。私ではなくこの方の通訳だったのですが、(インタビューなさったかたは某大学の社会学部教授)で彼の質問がとてもよかった。

「芸術祭の成功の指数とはなんですか?」

「芸術祭の成功は訪問者数で図るものではない。来た人が訪問後のアートやそのオブジェやテーマへの見方が少しでも変えてくれるだけでいいんだ。そのお手伝いをしてるだけだよ。」

「例えば障害者がこんなことをしている。日本人がこんなことをしている。それを知ることでそれがいままでのものの見方を変えるでしょ」

「芸術は消費するのではなく、世界を変えるための気付きにすること。それが重なると人が変わる街が変わる世界も変わるから」

と。身の震えが止まらないお言葉。

前市長のジャン=マルク・エロ(元首相)さんへの感謝の言葉も忘れないしたたかぶりに正直うならされたり。。

Nantesで感動して帰ってきました。あのビスケットのLUの工場跡が、Nantesのアートシーンの発信拠点LIEU UNIQUEとなっておりますので、みなさまNantesへお寄りの際はぜひともです。(言葉遊びでもある)LUとLIEU

あ、あと、美味しかったレストランはココ!!Nantesの名物はやはりMuscadetと鯖のRillettesでアペロタイムだそうで。。街の真ん中にありましたが、この2箇所はおすすめ。とりあえずお魚いっぱいで大好きになって帰ってきました。

Lieu Unique (アートスペース)
所在地: 2 Rue de la Biscuiterie, 44000 Nantes
電話: 02 51 82 15 00

Le Select
所在地: 14 Rue du Château, 44000 Nantes
電話: 02 40 89 04 49
(ディナーはアラカルトだけだけどお昼やアペロがおすすめ)


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