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パリで日本酒ブーム?

実は私の過去は・・・

まずこのポストをする前に。。こなかさん旅行業じゃないの?え?(知ってる人は知ってる)。というのは、実はもともと、家がワインの卸小売をしていて、楽天より先に日本で細々通販ワインやっていたんです。(Nifty でワインを売ってました)それでひょんな事でワインの飲めない仏人とフランスに来て、ツーリズムの面白さに目覚め、パリに来て特殊ツーリズムの車椅子旅行の会社を立ち上げたものの、飲料のパッションは隠れ持ってまして。。笑。そしたらたまたまご縁のある日本食材商社の社長にご紹介を受けこちらで京都の大手酒造メーカーのパリの営業広報をまた細々と担当しております。くわしくは:プロフへ。

目閉めてるー

Salon du Sakeの盛上がり

毎年10月第一週の週末に行われる日本酒サロン Salon du Sake は国外で行われる最大の酒サロンと言われており大盛りあがりです。今回はもう6回目でそろそろ運営側もこなれた感じで毎年会う酒蔵さんもあったり和やかな雰囲気でした。そして3回目の私が今年のスタンドに立ってびっくりしたことはトンチンカンな仏人の質問が少なかったことです。これにはびっくりしました。知識度がすごく上がってるのもびっくりでした。これはすごい!そしてすごい入場者。最近はフランスでも日本酒を作ってる仏人や日本人の方がいらっしゃってすごいことになっております。。

本当のフランスの日本酒事情

こういうことを書くと多くの日本の方から“フランスで日本酒が流行ってるんでしょ?”と言われるのですが。。実際パリに住んでいると“はっ?”と苦笑いするしかないのです実際日本酒のお店がパリにはポツポツできているのは確かです。熱意を持ったフランス人が一生懸命に日本酒を売ってくれていたりします。パリジャンがワイングラスで日本酒を飲んでいるバーも数件あります。ただパリジャンが普通に買い物に行くFranPrixやMonoprix, Carrefour に日本酒が置いてあるかどうか?確かめられたことはあるのかしら?と思います。実際今回10月6日フラと立ち寄ったスーパーでの様子です。

sakerayonsupermarche

酒はどこ?汗 汗 汗

アルコール大国のフランスのスーパーの大きなワイン売り場に日本コーナー。じゃあまり知られてない日本酒がポツリと一種類。(ちなみにここはローランギャロスで有名な16区のCarrefourオートゥイユ店)。近所のNicolas(酒専門チェーン)はウイスキーのみのセレクション。まだまだ道は長いぜ!まこんなもんです。。もちろんアジア系や専門店の日本酒の充実ぶりはすごいのですよ!!!それは他の媒体でお確かめくださいね。私は地元のおばちゃん視線で話していますから!

民衆化、民主化できたお寿司

ということでやらなければならない仕事はたくさんあります。先日お会いした日本酒普及の第一人者の平出淑恵さんは「カフェのメニューにSAKEを置きたい」とおっしゃってました。素晴らしい野望です。そしてすごくわかってらっしゃるなと思いました。それがいかに難しいことか。。

逆に見ると昔の日本にもワインってありませんでしたものね。それを今のように1種類でも輸入品のワインが飲食店の飲料リストに載る。。ってすごいことだと思います。これのなにかきっかけは何だったのでしょうか?

別のものですが日本人の優勝者がいなくなった途端、柔道が世界語になった子供の頃を思い出しました。伝統を守れなかったと涙をのんだ先人たち、今や寿司ポリスまであらわれるようになったけど、外国人に任せた途端に世界中に爆発的に広がったお寿司を考えるなにかヒントはないでしょうか。伝統を破るのではなく、伝統が変わっていくのです。現在アメリカで量産している日本酒があるからこそ日本産の日本酒に価値があるという背景もあるでしょう。そして市場の成熟という背景。そろそろじゃないでしょうかね。

模索は続く

もちろんまだまだ模索は続くでしょう。Japan Expoも、ワールド寿司カップも主催者も優勝者もみんな非日本人です。漫画やアニメは日本の心ではありますが、日本の誇りではありますが、クールジャパンをもう自分でしないで第三者にやってもらうのも手でしょう。もうそろそろ日本の手を離れて旅立って旅をさせてあげることもこの酒造を絶やさず続けていく一つの方法なのかと。色々考えさせられたサロンでした。。そう、愛があるからこそきついこと言います。ごめんなさいっ。でも本当に広めたい心はやまやまなのです。。