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レインボーで実は多様性な『JUDY』

本当この女優さん、乗り移ってるの。憑依中なう?

ブリジットジョーンズの お茶目で明るい陽気な アメリカ人 女優さんが 、やってくれましたよ 本当に精神を病んだ 晩期のジュディー・ガーランドになりきってる。目の自信のなさがいいの。レネーの目の憂いも良い。同い年ぐらいだから余計感じるものある。 また主役のレネーも表舞台から姿を消し6年間自分の心のケアに集中してたというからそれもなんか被る。同世代女優だから帰ってきてくれて嬉しい。 完コピブームなのか?

ボヘミアンラプソディほどエピソード一つ一つが丁寧ではないにしろ、(実はジュディーガーランドを知っているという世代があまりいない。。。)今なお続くパワハラ、薬物依存の伝統はしつこいほど出てくる。。。

痩せ方も半端じゃない。いっちゃってる表情とか普通にこわい。異常さが伝わるよね。カズヒロさん、彼女を改造してほしかったな。またこれはこれですごいよ。

ゲイカップルのファンが彼女の追っかけしてるのもすごくいい感じだった。てかそれこだけを見せたかったんじゃないかと思うほどそこがいい話だった。まぁ今回の当時の彼女の LGBTの理解が 今のゲイパレードのシンボルとして使われている虹の彼方になレインボー になったというのもなんかいい話。でもほんとうはもっとこのあたりのエピソードが欲しかった。どこに接点があったのか?などの説明はなし。

あと、彼女女王様だし。恐ろしく母親の知恵とかないんだよね。多分。だから子供をかわいがってる姿が本当なのか、すがってるだけなのか考えさせられる。多分ああゆうショービズで生きてきた人なんて子供とかの情は薄そうだもの。わからないけど。執着するか薄いかだろうね。ま、子供とてそてもクールに反応してるし。

あの小さいときのトラウマ植え付けた豚野郎とマネージャーは今では刑務所送りだと思うけど当時はそこまでおかしいとは思わなかった時代。 たぶんもっと本当はヤバいエピソードがいっぱいあったと思うのですが遺族がご存命だからか 結構ソフトに仕上げています。

そして何よりも嬉しいのは #metoo により中年女優さんがとても生き生きしているこの最近。ハリウッドもフランス化してきたのか中年女性主演ががとても多くなってきました。中年の美しさ再発見的なムーブメントはもう逆らえない。

時代というか、コロナもそうだけど私が生きているうちにはまだ起こらないだろうと思っていたことが目の前でガラガラ起こってる感じ。あのハリウッドのちゃんと予算をふんだんに入れた映画でアカデミー賞とかをとるような映画でさえもう従来ネタを飛び越えJOKERやJUDYなどのこっちに来てる?という時代の流れの速さに驚いています。

良いことなのか悪いことなのかわかりませんが、今までインディペンデントとかサンダンスとか系でしか流れてこなかった表現できなかった題材をだんだん大手がタブーもなく使っているのは大きな流れでしょう。やはりトランプが大統領になってかみんなもしかしてふっきれた??賢くなった?と逆説的なことさえ考えてしまったくらい。。

結構いろんなことを考えさせられる映画でした。