パリの日常生活

パリの日常生活、働くお母さん視線、あたし視線

フランス国鉄のシニア割引カード

少し前になりますが、2019年5月9日よりフランス国鉄はいままであったいろいろな割引カードの種類を統一し、49€(1年有効)のシニアカードを含む4種類を発表したのでこちらを紹介したいと思います。

種類は4つで

家族カード
シニアカード
週末カード
ジュニアカード

シニアカードについては60歳以上であれば国籍を問わず生年月日の証明さえあれば誰でもネットでも窓口でも買うことができます。

★1年間は使い放題。何回使っても割引は適用されます。
★12歳以上の同行者ひとりも適用
★割引率は通常料金の30% (1等2等クラスとも可)
★スイス、イタリア、ドイツ、ルクセンブルグ行きもこのカード適用
★このカードで4-11歳の子供と同行するときは最大子供料金の60%割引
★食堂車は15%割引
★パリ近郊は適用されませんが近郊線の場合、最大50%まで割引可能

などです。49€払って3割の割引が適用されるのであれば、単純計算で結局年間160€以上使う人なら(だいたい平均的にパリ-マルセイユの正規料金40-100€だし2回往復すればでもとが取れるので)同行する家族や友人の分も安くなるのでだいぶお得なのかも。(家族でないといけないだとか、結婚してないといけないだとかそういう規定も一切なし。さすがそういうところはフランス)

フランス国鉄の料金の大きな特徴は結構昔から、飛行機と同じく混雑期と閑散期の料金がほんとうに天地の差なので(昔は今のようにインターネットで瞬時にわからないので、ゾーン緑の時期とかそういう分け方をしていました。このカードは混んでるときにでも適用されるのであればかなりお得感はあります。

一年有効ですので一回旅行で来てもまた一年以内なら使えるのも魅力的。今度のフランス旅行にシニアのみなさまいかがでしょうか?

SNCF シニアカード
https://en.oui.sncf/en/train/discount-cards/avantage-senior

次回は障害者割引についてブログでご紹介したいと思います。乞うご期待!

障害者割引について SNCF (仏語)
https://www.accessibilite.sncf.com/informations-et-services/foire-aux-questions/billets-et-reductions/

『Adult in the room』黒い匣

2015年のギリシア緊縮財政のさなかに選挙に当選し財務大臣になったヤニス・ヴァルハキスのヨーロッパから受けた嫌がらせを描いた話し

って言えばいいんじゃないかしら。彼の現役時代の政治回想録のタイトルね。

https://www.theguardian.com/books/2017/may/03/yanis-varoufakis-greece-greatest-political-memoir

Adult in the room がどこから来たかというと。。このフランス人女性。。IMF議長ラガルドさん。

それにしても
Portugal
Italie
Grec
Spain

でPigs豚とかヨーロッパ議会の意地悪っぷりたらありゃしない。

「借金は借金だ!ちゃんと返せ!」と叫ぶドイツ

エレガントに振る舞うが結局は大国の言うことを聞くフランス

それにしてもメルケルは神、鶴の一声、宰相というだけあるわ。マクロンさんはやはり子供。ちなみにこの映画でメルケル役は出てくるがセリフはない。

それにしても最後のシーンはなかなか良かった。流される感。ああやって出すのか。。と。

こう見えても唯一ヴァルハキスの話を聞いてやろうと試みたのはスカーフの女王クリスティアンラガルド。読んであげようじゃないの。冷静に中立を保ちたいのだが彼女だってエスタブリッシュメント。

終わってからヴァルハキスのwikiで見たんだけどすんごいインテリなのね。英語も流暢だしびっくり。服装は結構ダサいけど、まぁそれはたいしたことなくって、理論的で国を思ってる政治家。。

ただこの映画を見たあと、本当に政治という業界はほんとうに最後の砦なのねと思わったわ。ヨーロッパEUって全然多様性もないし、国際組織と名のつくところ例えば国連とかでもすべてそうなのかもしれない。いわゆる省庁もそう。役人のところって結局はそうなのよね。。。

EUってところはまだまだ第一次世界大戦のエリート主義の頭。なのね。

ただこの規格がないと彼らも次の規則や基準をつくれないんだろうとおもった。これだけ違った考えをまとめていくためなにが大事なのか?すべての要求を応じられない現実にどう対応していくか。ドイツ的画一主義だけではもうほつれが出てるのをみんな知ってる。

考えさせられたわ。

原作はこの本ね

黒い匣 (はこ) 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命――元財相バルファキスが語る「ギリシャの春」鎮圧の深層 ヤニス バルファキス https://www.amazon.co.jp/dp/475034821X/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_HVbZDbY6PM5CE

EUに関心のある方向け。

サンジェルマン・デ・プレ教会修復現場

昨日、幸運な機会に恵まれサンジェルマン・デ・プレ教会の修復現場へプライベートで訪問することが出来ました。第一次世界大戦の終戦日の休日でしたが修復作業は続きます。

この教会は建設開始は結構古いのですが18世紀頃にいろいろとたくさん増やしているのでその頃が一番残ってるものが多いのですって。。

教会内の天井画の修復現場にお邪魔したのですがまあみなさん集中して静かにしかも幸せそうに筆を動かしている。そしてまぁ静寂なこと。。

しかも休日出勤で黙々と仕事してるのは女性のみ。集中力を使える職場なのでしょう。(案内してくれたジルさんはいわゆる棟梁、夜間に絵の勉強に通い修復会社を設立)

こちらの天使の顔とかはもう何も資料が残ってないのでこちらの修復作業の方が想像らしいです。ええ、そんな自由なの!!だけど担当女性は一言も話さずずっと描いてた。

修復費用の15,2%はパリ市が、あとはすべて個人の寄付によるものだそう。2015年だからもうすでに4年。一つの会社がするのではなく、棟梁の率いる10数人のチームが数企業はいっておりそれで入れ替え立ち代わりしているらしく作業は早いよとおっしゃってました。

本当に幸せそうな職場でした。今から転職可能なら、学校行き直してこういう仕事に付きたいなぁと思ったぐらい。

『失くした身体』J’ai perdu mon corps

Netflix でもやってるけど映画館で鑑賞。


もてあます感受性とどう向かい合うか。

最初の蝿の雑音が最後のシーンでも重要な役目を果たします。

ノーフェルはチェリストのお母さんと優しいお父さんと一緒だった子供時代の思い出をずっと持ってる。テープレコーダーで録音した子供時代。すべてがこのカセットテープの中に入っっている。

彼はもともと感受性豊かな賢い男の子。
マグレブ国に産まれたのだろう。孤児としてフランスにやってきてもうまれながらの品の良さはいくら荒んだ生活をしてもふっと無意識に現れることがある。人に愛された記録がある若者。まだまだ人生に絶望していない。かといって希望にあふれてるわけでもない。その記憶の貯金を毎日使っている気もする。

切断された手がもとの場所を求めて旅するのはありえない展開だけど、ありえないがゆえのパリ郊外の景色の荒廃ぽさとアニメのデティールはあり得る。パリの深さを出してるわよね。
この子達の喋り方も非常にパリジャンっぽい。

若者の孤独
もてあます感受性
これからの長い人生

無意味な場所で出てきた宇宙飛行士人形は宇宙兄弟を思い出したわ。そしてガープの世界。すべて意味があるんでしょうねぇ。

何が良かったって。アナログな音ざわっとした感触心までざわっとする。 もっと短くってもいいと思った。