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移動性という魔法の言葉

短いビデオですがこのCMを映画館でみてしまい不覚にも涙がほろ。っとなってしまいました。

トヨタグローバルの2018年冬のオリンピックビデオ

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このビデオがなぜ心を打つのか?
私なりに考えた2つのメッセージを考えてみました。

 

みんな違う景色を見てるけど、パッションは同じ

身体的障害だけではありません。地理的ハンディ、年齢のハンディ、すべて不可能と思われてたことから始めようというメッセージを感じるからでしょうか。いずれは皆が年老いる。最後の方にでてきた海女さんとかもう尊敬ですよ。萌え絵の海女さんの価値観じゃない素晴らしさを感じませんか?

そして

モビリティという言葉

移動性という翻訳がつきますがこの言葉に秘められたパワーはすごいと思います。
たとえ足がなくても、たとえ老人であると、人間の動く欲求は止められない。
人は場所を移動することで、好奇心を満たし、発見をし、地球を汚していくのかもしれません。それが、星の王子さまのバラに「人間は根っこがないから不便ね」と言われる所以なのだろうけど、それでも人間は動く。

実は仏語では「お年寄りや身体の不自由な方」という言い方はせず、新しい言葉で”Personne à Mobilité Réduite といいます。これは直訳すると「移動性を限られた人」という意味で、たとえば妊婦さんや重い荷物を持った人も広義ではあてはまります。

移動性の高低で助けが要るか、要らないかになるのです。そう考えることによって、乳母車のママも実は移動性が限られてます。基本的にやれなきゃいけないことは移動性がいくら低くても普通と同じにするというのが私達の仕事ですから、この移動性という言葉を選んだところにCMのセンスの良さを感じました。

私の中でのスポーツ・イベントの車のCMといえば、美男美女=スピード=特権的空間の提供みたいな、前世紀的価値観だろ、と決めつけてたのにトヨタはやってくれましたねー。素晴らしい。。トヨタのだささがこういう使い方があったとは。(笑)

個人的には同じ身長の車椅子や、階段をガンガン降りるモトクロス車椅子がいい。ヨーロッパの石畳に対応した軽い外出用の旅行用の車椅子の開発をお願いしたいです。😁