女性

サンジェルマン・デ・プレ教会修復現場

昨日、幸運な機会に恵まれサンジェルマン・デ・プレ教会の修復現場へプライベートで訪問することが出来ました。第一次世界大戦の終戦日の休日でしたが修復作業は続きます。

この教会は建設開始は結構古いのですが18世紀頃にいろいろとたくさん増やしているのでその頃が一番残ってるものが多いのですって。。

教会内の天井画の修復現場にお邪魔したのですがまあみなさん集中して静かにしかも幸せそうに筆を動かしている。そしてまぁ静寂なこと。。

しかも休日出勤で黙々と仕事してるのは女性のみ。集中力を使える職場なのでしょう。(案内してくれたジルさんはいわゆる棟梁、夜間に絵の勉強に通い修復会社を設立)

こちらの天使の顔とかはもう何も資料が残ってないのでこちらの修復作業の方が想像らしいです。ええ、そんな自由なの!!だけど担当女性は一言も話さずずっと描いてた。

修復費用の15,2%はパリ市が、あとはすべて個人の寄付によるものだそう。2015年だからもうすでに4年。一つの会社がするのではなく、棟梁の率いる10数人のチームが数企業はいっておりそれで入れ替え立ち代わりしているらしく作業は早いよとおっしゃってました。

本当に幸せそうな職場でした。今から転職可能なら、学校行き直してこういう仕事に付きたいなぁと思ったぐらい。

米仏女性映画対決(Ocean’s 8とBécassine)

女性が主人公の映画を立て続けに2本ロードショーで見たんですけど。今週のアメリカとフランスの対決?というか。

アメリカはドハリウッドなNYのMETガラが舞台、フランスは20世紀はじめのブルターニュのお屋敷の女中の話。(伝統的BDというかマンガの実写版,日本ではのらくろの時代?)

Ocean’s 8

ベカシン

ふたつとも同じ映画館で横のスクリーンでやってるのですが。。

「Ocean’s 8」 は見ての通りのスタイリッシュな現代女泥棒軍団の話。女なりにいろんな理不尽と戦いながらも生きている8人の女性のファンタジー。ケイト・ブランシェットのかっこよさといい、『スピード』から見続けてるサンドラ・ブロックのアメリカン・ガールの成長ぶりといい、レズで有名な女優、アジア系、カリブ系女優とウーマンズパワー満開。これこそ女性が見たかったエンタメ!感を全部凝縮。男性を打ち負かして勝った!と喜んでいた80年代の『ワーキングガール』からの価値観の脱皮。社会、権威、なんかを笑い飛ばす爽快感。日本の映画「黒い10人の女」のように男に復讐するような恨みもつらみも実にはあまり重要視されてなくて、自己実現に燃える女性が今の現代っぽい。ハッピーエンドな「王子様と結婚して幸せに」の構図がまったくなし。まさに時代が求めてたものをちゃんと見せてくれるハリウッドの感覚には脱帽しかないです。

で、「ベカシン」のほう。。もう予告編見てこのギャグの寒さに怯えてしまうんだけど。

ま、明らかに、やばい。ただこの映画で見るべきところはすべてのデコやお洋服の材質の良さ。ベカシン(女中役)のお洋服の材質感、子供役のルーシャルロットが眠るリネンの質の良さ、あと伯爵夫人のおうちの装飾の趣味のグロテクスさ(フランス的な伝統的な。。)かなとも思ったり。セリフは現代劇ではなく、クラシックフランス語なので正直ふつうの現代劇より私は理解しやすかったです。しかしいくら制作がコメディー・フランセーズの人とはいえ今この時代にネジのゆるい女中のバカ話を映画化するのは逆に勇気がいったとおもいますが。。ポリティカリー・コレクトな面も考えて、「女性がおバカ」という主人公映画では観客は振り向かないでしょう。これは時代にあってないけどそれがフランスと言われたらそうかも知れないけど。。子供向けのギャグでも化石すぎて。。

といわけで米仏今週のロードショーは圧倒的に米の勝ち。

PS

このビデオはOceans8ハッキングシーンの解説。ミッション・インポッシブルじゃなくても普通のハッカー技術らしい。

やっとソムリエ!

日本ソムリエ協会の方針で、今まで私はサービスをしないワインのプロということでワインアドバイザーと呼ばれてましたが世界の基準に合わすという意味で

 
日本ソムリエ協会認定のソムリエ
 
になりました!

 
ディプロマラッシュの2月です(//∇//) 今年の運を全部使いきりました。

 
もともとは1994年ぐらいにワインアドバイザーを取ってると思うのですが。笑。。
 
今はどちらかというと運輸関連や通訳などでいろんな業界の方と会うことが多いのですが、「実はソムリエです」というと「隠れたパッションなのね」とニヤリとされます。
ということで隠れパッションのワインのお仕事も関係もどうぞよろしくお願いいたします!

 

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2016年桐野夏生がパリで言ったこと

お久しぶりです。というかはじめまして。。かしら。

このブログは今までプロヴァンスカルチャーツアーに関するブログばかりを書いてきました。いわゆるプロヴァンスのキラキラ情報です。もちろん美味しいお店、素敵なスポットは大好きなのですが、プロヴァンスがそれだけでもないことはみんな知ってます。ただプロヴァンスはそうであってほしいと願うだけで。

思うところはいっぱいあって、でも仕事上だからと、キラキラを意識して、そしてだんだん自分が辛くなってきて、自分らしい文章が書けなくなって、2年ほど更新がとまってました。(私はキラキラ無理です)

そもそも広告ブログを書こうだなんて、不器用な私には無理な話でした。

(ただキラキラ情報だけのお仕事も実はやっているのでそれはそれでそっちでキラキラやります。)

まぁそんなことで、大それたスケベ心を改め自分の好きなことを書いていく原点に戻ることに決めました。

(実はただいま新パリサイトの再編成中真っ盛りなのですが、今回はこちらにブログを書き溜めたいと思います)

さて、先日パリ日本文化会館で行われた桐野夏生の江戸川乱歩シンポジウム関連の講演会へ。忘れないうちに心に残った言葉。

「多様化を認めるためだけのポリティカリー・コレクトを求めるためだけに物事や発言が凡庸になりつつある」

「日本語は日本列島だけで消費完結されている」

「小説が人間の多様性をタンポする」(たんぽのいみがわからなかった)

「相対化の訓練が大事」

「狂気とは究極の孤独」

「小説家は映画やドラマの原作のためにかいてるのではない」

「文章を読み終えたあとの疲労感は想像力を使った疲労」

「文学とは醜い自分を見つけること。正しいことは親や社会や宗教で習う。それではない部分に目を向けること」

「紙をにおぎ、活字の組みの美しさを見つけ、ページを折ったり、破ることもできるのが本」

「村上春樹は説教臭いんじゃないかしら」

「日本では家族価値観の重要性に回帰するという地球規模の流れと反する現象がおきている」

「女性の貧困が男尊女卑につながっている」

「昔は表現が文学しかなかった。今は映像もドラマもネットもなんでもある」

プロの売れっ子作家の話を聞いたのは初めてだったのでほんとに刺激になりました。あと知人の話も出てきたりして。。あんなかっこいい作家に同世代に生きられて本当に良かった。グロテスクも、ミロシリーズもほんとうにわくわくして読みましたもん。電子書籍には消極的なのであまり海外日本語読者には優しくないんだけど、文句は言えません。だって紙や装丁の美しさには電子書籍なんぞ何もないでしょう。

今の日本の出版業界の問題点もいろいろお話されてました。
又吉ショックや、作家さえも消費されているという憂い・・

とりあえず、私ごときが厚かましい話ですが、共感者がいたという喜びを感じた講演会でした。