スペクタクル

映画感謝デーはすべてが3,5€

fete de cinema6月29日から7月2日まではフランス全土の映画館の入場が3,5€なのでまず第一弾として「かぐや姫の物語」を見に来ました!こういう映画館が安くなるのって実は春とか秋とかの3日間限定!でよくあるのですが、夏のシネマフェスティバルも嬉しいです。

さて「風立ちぬ」に続くジブリ作品。トレーラーだけ見てたらかなり、竹取物語ってどんな話だっけ?たしか求婚されてやっぱりイヤだから月いくんだよね。ぐらいしか記憶になかったのですが、ところがどっこい、すごい作品でびっくりしました。とにかく絵も美しいし、内容が実は濃い。決しておとぎ話だけでは終わらない。

これはすべての女性の話。

竹藪のそばで天真爛漫に育っていた女の子が、翁の思い込みで都に引っ越し、都で貴族になり、「高貴な姫」として良いところに嫁に行くという目標を持って生きることになる。

良い縁談のところへ嫁に行けと迫る翁と、それを拒む娘。普通に俗っぽい話にも見える。

表面的に見るとなんと古典的でそんなんで2時間持つのか?挙げ句の果てにはフェミニストが怒り兼ねない状況ぐらい思っちゃうかも知れないけど・・・本当はそんな単純なものじゃないの。「幸せとは何か?」「生きるとは何か?」とかさえ見てる人に問いかけるかなり大人の映画なのにはびっくりした。この映画は子供向きじゃない。フランス語のポスターには「姫の犯した罪と罰」という文句がないのでついついポニョみたいのかな。。と思ってみたらとんでもない。これは大人向きでもあります。もちろん子供も見られる。

あとおもしろかったのはかぐや姫に求婚した5人の男性の詳細までちゃんと描いてくれてるのでそれはそれで楽しめました。でも結局彼女が犯した罪というのは5人の男性を傷つけたことなんかじゃない。この映画の原作は読んでないので知らないのですが、そんな浅いことじゃないことはわかる。月にいたときに地球に行きたいと願ったこと、そして地球で月に帰ろうと願ったこと。

あと月へ帰るシーンの美しさやあの想像力も素晴らしかった。月の住人の曼荼羅ご一行様など。実写にするとぜったい昔のサントリーのCMみたいになっちゃう。月の世界と地球の世界を分けてしまうところとかはなんか単純かなとも思ったけど、月とここまで深く対話する文化というのも面白いと思ったわ。

でもこれほんとうに地味な作品?なのかもしれません。こんなデッサンタッチのアニメで半泣きできる映画は久しぶりでした。もう日本では公開は終わったと思いますが、すごい深い映画。

もちろん、絵の美しさは、絵はがきで見るような日本の風景。都の儀式のシーン、山の植物、景色などは本当に心が安まるほど美しい。実はかなりおすすめです!このフランス映画感謝デーが終わるまでに次は未来世紀ブラジルの監督のゼロテオレムを見に行く予定。また書きますね。

夏至の音楽祭りFÊTE DE LA MUSIQUE

夏至の日である6月21日は毎年フランスの文化省にとって音楽の日。文化省のページによるとこの音楽の日のムーブメントは、デュバイ、北京、、世界100カ国に広がっています。すごいフランス文化のプロモーション威力だなと感心・・

もちろん日本(特に関西は熱い)でもこちらのお祭りは行われます。

http://www.mediatv.ne.jp/ongakunosaijitsu/index.html

冬至はかぼちゃ、夏至は音楽よね。

フランス全土で無料コンサートが開かれたり、路上アーティストも元気。日本のそれと大きく違うところは勝手に路上に出て演奏したり、こうやってプログラムを前提にする演奏だけではなくもっと自発的な雰囲気があります。見せたがり?聞かせたがり?(笑)。。。ただこのお祭りをアルコールを飲んで騒ぐだけと勘違いしている輩も多く、エクス市では最近は「もっと音楽、アルコールは控えめに」をスローガンにやっています。今後あまりにも風紀を乱すようなことがあるのならば、演奏を登録制にするとの動きもあるようです。そうなるとつまんなくなりそうだけど・・・

ちなみにわが街のコンセルヴァトワールのプログラムはこちら。もちろん街中ではいろいろなジャンルの音楽がいっぱい。今週末は外にでて音楽を楽しみましょう!ヴァカンスシーズンの号砲です。

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フランスの映画動員事情

今日は映画の話。

映画というと戦後直後は娯楽がなくて映画館に行き、(私生まれてませんけど・・)それからテレビやビデオの普及ですっかりご無沙汰。いまやYoutubeやダウンロードもあるし。でも最近は3Dとかで高いけど臨場感のある映画も楽しいかな。という方が一般論。ではないでしょうか?

ではここで統計!フランスはなぜか国民1人が年間に映画を見る回数はほぼ日本のそれの3倍。。(でも本当のぶっちぎりはアメリカ人。さすが)

年間に1人が映画館で見る映画の本数

Pays 1950 1955 1965 1975 1985 1995 2000 2005
Drapeau de la France France 8,9 9,1 5,3 3,5 3,2 2,3 2,9 2,98
Drapeau de l'Allemagne Allemagne
(RFA)
10,2 15,1 5,1 2,3 1,8 1,5 1,9 1,54
Drapeau de l'Italie Italie 14,2 16,7 12,5 8,9 2,2 1,6 1,6 1,86
Drapeau de l'Angleterre Angleterre 29 26 6,7 2,1 1,3 2,0 2,4 2,73
Drapeau des États-Unis États-Unis 20,5 14,2 6,6 4,6 5,1 4,8 5,2 4,7
Drapeau du Japon Japon 13,9 13,6 3,9 1,7 1,2 1,0 1,1 0,9

 

最近日本は邦画の方が面白くて、邦画では人が入るけど洋画はいまいちという現象が起きているようですが、フランスは統計によるとまだまだハリウッド映画が好きなようです。

1987年にフランスの映画動員人数がと米映画の本数が逆転し、フランス映画は全体の35-40%に留まり、アメリカが過半数を超えました。(ただ2008年にはスマッシュヒット!Bienvenue chez les Ch’tisの大ヒットのおかげで一瞬返り咲きました)

これにはフランス人も説明(言い訳)があって

  • フランス映画を好むのは35歳以上で映画館によく通う若者はみないから
  • 反米とか反骨がかっこよかった時代が終わったから
  • 実はフランスにはCanal+という素晴らしいケーブルテレビがあるから
  • 映画館自体の設備が改良されて良くなり、それを回収可能にさせてくれる大衆向き映画が増えたから
  • 欧州に来る米国映画は、もうすでに米国でテストされ選ばれてきた良い映画ばかりだから
  • 米国の映画制作の予算が桁違いだから

 

言い訳らしい言い訳ですね。ルミエール兄弟が生まれた国なのにこの弱気な態度。さて関係は知りませんが、2014年からやってくれましたフランス。14歳以下はすべて4€という快挙。朝の初回などは6.5€。うれしいじゃありませんか!外国映画の場合はだいたいフランス語の吹き替えですが、もちろん探せば単館で原語バージョン(VO)もあります。

2014年より映画館14歳以下は一律4€という朗報!

外国で成功するフランス映画の秘密
http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?page=mobile_art&art=3353

日本映画館における観客動員数の時間的変化の考察
http://www.jotsugakkai.or.jp/doc/taikai2013/III-2%20Zhang.pdf

エクスのコンセルバトワールの評判

先日コンセルバトワールことはじめというポストを入れたところに本日Lemonde(全国紙)にエクスのコンセルバトワールについての記事がありましたので今日も書いちゃうねー!

ルモンド2014年1月3日の記事:

折り方の悪いエクスのコンセルバトワール

  • 鳴り物入りの日本の建築家・隅研吾の建築物ではあるが問題は中味。受け取り(楽器、設備、什器など?)が充実せず対総面積における芸術アート法に違反する恐れ。建設が遅れすぎているのもあるがかなり常識外なレベル。
  • 隅研吾はアルマイトのアルミニウム板のモジュール建築は近寄りがたく完璧とはいえない建物である。(これはこの記事を書いた人の個人的意見と思われる)
  • 建設がかなり遅れており2013年9月に工事終了予定が今も工事中。当初の1600万ユーロの建築予算が超過する見込み

Au coeur du Forum culturel d’Aix-en-Provence, le conservatoire de musique et de danse, réalisé par l’architecte japonais Kengo Kuma, détient un drôle de record. Pas moins de 10 500 réserves ont été inscrites dans le procès-verbal de réception du bâtiment, fin août 2013, liées à des prestations non réalisées ou non exécutées selon les règles de l’art. Avec une surface de plancher de 7 400m2, on aurait dû en dénombrer quelques centaines. Autre champion local, l’ancien Hôtel-Dieu de Marseille, devenu l’hôtel InterContinental, a affiché, lui, 17 000 réserves, mais pour 32 000 m2 et un autre niveau supposé de standing.

Jonctions fantaisistes, alignements approximatifs, traces indélébiles, rafistolages… : à Aix, pour qui veut bien être attentif, les imperfections de la façade sautent aux yeux. Si, pour certains édifices en pierre, tel celui du Grand théâtre de Provence de Vittorio Gregotti, les imprécisions ne nuisent pas à la qualité d’ensemble, l’assemblage en plaques d’aluminium anodisé voulu par Kengo Kuma se devait d’être irréprochable. Elaboré sur le principe d’un origami (l’art du pliage du papier au Japon), il s’étend sur 8 000m2 et comporte quelque 1 400 modules, pour la plupart dissemblables.

DES DÉLAIS PLUS BEAUCOUP PLUS SERRÉS

Lancé durant l’été 2011, le chantier, qui a coûté, au total, 16 millions d’euros, devait être achevé avant la rentrée de septembre 2013. L’hôtel de Caumont, l’ancien siège du conservatoire d’Aix-en-Provence, acquis par la fondation Culturespaces en 2012, devait être libéré pour de…

酷い書かれ方ですが・・・市の土建屋巡りのやり方のずさんさと教育的な品質は違うわけです。建物の発注や地元の土建屋の無能さをわざわざ今のディレクターのせいにするようなことはやめてほしい。(本当に市長はエグいのでもう変えていただきたい。)実際この建物に週2回は足を運ぶものとして、新しいディレクターは前任者と違い人間的にも私は信頼を置いているので是非とも頑張って欲しい。(子供のクラスの入試のときに審査員としてずっと座ってらしたし、とにかく見てて働き者で、自らも指揮者で、でたがりの分、地味なイベントにも良く出ているし)こういう新しい箱物の新任館長さんって彼の責任じゃないのに(正直前の館長の怠慢じゃないかと思うし)こういう書かれ方をしてかわいそう。ほんと。私は応援しますからね!頑張ってください!