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パスティス51の新商品! 51 ROSE

パスティスと言えばマルセイユ。といえば、ペルノ・リカール。
ペルノ・リカールと聞いてピンと来る方はお酒の好きな方。いやもしかして、経済欄を毎日ちゃんと読んでる方かも。

もともとこの会社、ペルノ社と、リカール社の合併会社。ペルノ社はもともとスイスのアニス酒専門の蒸留酒会社、一方こちらリカールはマルセイユ発。マルセイユのワイン屋の息子ポール・リカール(1909年生)が築き上げた地元の会社。1930年代、もともとデザインの学生だったポールが父親の商売マルセイユ中のバーをセールスしながら。自分のオリジナルのレシピのパスティス酒を苦労を重ね開発したのがこの会社の始まり。もちろんその中には、南仏特有の当時はパスティス酒はあったものの味はどこかしらバラバラでとりあえず混合物の甘みが目立ち美味しくなかったようです。

Paul Ricard was determined to find the “ideal” formula.For over a year, he tested countless recipes. Every night in a make-shift laboratory, the young man would macerate fennel, aniseed and Provençal herbs, distilling, filtering, etc. His aim: to find the perfect flavour, one that captured the pure, fresh taste of aniseed.Finally, in 1932, his original recipe was born. Paul Ricard gave it his own name, ‘Ricard’, and set it apart it from all competitors by defining it as “the true Pastis of Marseille”. The quality and fresh taste of his aperitif are the result of this skilful (and secret) blend of aniseed, liquorice and aromatic herbs. Today, Ricard is the no. 1 anise-based spirit in the world.

Pernod Ricard

そしてこのふたつのアニスの蒸溜専門会社が合併したのが1975年。合併を繰り返し、2005年、世界第3位のスピリッツ企業。そして2008年、アブソルート・ウォッカのヴィン&スピリト社を56億2,600万ユーロで買収。ヨーロッパ、日本、メキシコ、ブラジル、中国及びロシアで第1位というとてつもない緩い南仏にあり得ない優良隠れアルコールコングロマット!

前置きは長いのですがそんなペルノ・リカールが今年発表したのが世紀の食前酒、51 Rose(サンコンテアン・ロゼ)これには8年前の苦い経験に基づいたリベンジでもあるようです。とうのも実は2005年彼らは51Citron (サンコンテアン・レモン)で大コケをくらい、同じ轍を踏まぬよう開発されたもの。彼らとしては絶対数の多い「ロゼワインファン」を取り込みたいようですが・・・発表されたのがつい3月ですので、この夏が初戦というところでしょうか。ライバルはボルドーのLilletだそうですけど。。あれって?違う意味での食前酒ですよね。

お味は・・・色ほど甘くは感じませんでしたが、アルコール度をもともとの51シリーズより抑え、フルーティさを強調したレシピになっております。まだ日本では販売されてないようですので、フランスみやげ、いや、マルセイユみやげにいかがでしょうか?

Du nouveau à l’apéro à Marseille : Pernod lance son 51 rosé