美容院は女をあげる場所!!
その昔は心地よい緊張感と期待だけでしたが、今は鏡の前で小一時間ほど現実を直視しなければならない拷問の場でもあります。いやもちろんたまにはうっとりとしながらたまには絶望の淵に落とされながら鏡と向かうこのひととき。そういう試練の時間こそ女度アップターイム!
しかし頻繁に行くのは日本でもどこでも高い。日本のデフレはすごいものがあってうちの近くでも1000円理容とか、1500円美容院とかありますが、この人件費と消費税が恐ろしく高いこの国ではありえない。Aix en Provenceは特に人口1人あたりの美容院が多く(芦屋も多いらしいですね)多ければ安くなるのが普通の商売なのに結構みんな良い料金。だいたいこんな料金なのですよ。
シャンプー・カット・ブロー 45€, カラーは31€から・・・
それでも美しくなりたい貪欲な貧乏人はどうするか?そうそう言う私は、この美容師養成リセへ。
普通カットモデルは無料とかを唱ってるところが多いですがここはすべて一律。カットは10€、カラーは15€。の驚きの価格。一応学校の実習時間に入らなければならないのが面倒ですが、学校のバカンス期以外の月〜金の午後1時半から4時まで営業中。教室がふたつあり、だいたい生徒さんは1クラスに15人ぐらい。先生がひとりおられて、先生がお客さんの注文を取り、生徒配備を指導し、実際やってくれるのは生徒さん。職業リセですからね。16歳ぐらいの娘さん。彼女たち(彼もいます)が、覚えたての営業トークで「お湯加減いかがですか?」とか聞いてくるのはなかなか新鮮。もちろんコーヒーも何も出てきませんよ。
実習室に入ると最初は、お客さんの服をあずかるクロークの仕事の実習。かばんと上着をあずかってくれます。そして席に案内。その時、先生も一緒に後ろに立ってくれるので、先生に直接やってもらいたいことを言います。そこで先生がカットやカラーの仕方や手順を生徒に指導するのですが、ひとりになると手つきが正直こわごわやってるのでこっちが不安になるときもあります。しかし、そういうときはすぐ先生が飛んできてくれて先生がサササと作業をしてくれるという。頼りない人間が成長していく姿をみるのは楽しいですね。(今やもう親の目視点)
とはいえ変な髪型になって帰ってくるわけでもなく、不満があればすぐ先生が直してくれるので(カットが終わればいつも先生がやってきます)今のところは実はとてもお気に入り。今まで家でしていたカラーを女王様気分で(いや実習室で)していただけるのなんて夢みたい。ほんとカラー家でするとお風呂場真っ黒になるものね・・・
もちろん街の美容院のおしゃれで素敵で非日常な空間を演出しているところもいいけど、なかなかの人間模様を伺いにこういうところもいかがでしょうか?
あと。。ちなみに、日本人女性の中年?以上に多いおかっぱの変形。浜先生や私のこの前下がりの髪型
はフランス語で「プロンジョン」Plongeon と言います。日本語じゃ「ボブ」とか「前下がり」で良いのですが、ボブって英語でも仏語でもなかったのが最近判明。(英語?)プロンジョンの意味は「飛び込み」ということ。そういえば横の髪の毛が飛び込みするときの手を前にしている用にも見えないでもない・・・いやはや。業界用語ひとつかしこくなりました。
予約なしでどなたでも入れます。建物はいって2階にあがればそこは実習室。
月〜金 午後1時半から4時まで (女性)
土曜日 9時から (男性)
住所: 5 Rue Clovis Hugues, 13100 Aix-en-Provence
電話:04 42 38 51 96