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マルセイユ石鹸の今!

マルセイユとはいえ本当はシリアから来た技術

今やマルセイユと言えば、もちろんパスティスですが石鹸は誰でも使えるのでマルセイユ石鹸はこちらの名産物。とはいえこちらの石鹸ももともとは今や内戦で日本人女性ジャーナリストも亡くなったことで有名になったシリアのアレッポ石鹸から伝わったとも言われています。

マルセイユ石鹸の歴史は古く地中海のギリシア貿易からの時代からですが、太陽王の時代に、動物などの粗悪な脂で作っていた石鹸業者を一掃するため、オリーブオイルだけで作るように制定されました。そのため石鹸業界がオリーブの採取地域であるプロバンスに固まるようになったという歴史があります。

参考(石鹸百科) :マルセイユ石鹸の歴史

安いものは実はアジア産・・・・

その制定から300年以上経った今でももちろんマルセイユ石鹸という言葉は残り、マルセイユの名前は石鹸と共に世界中に知れ渡っているのですが、実は最近は、アジア産(主に中国とトルコ製)の香料や着色料入のマルセイユ石鹸もしくはマルセイユ石鹸と同じ材料や製造方法で作られたもの(つまりこの商品は生産地呼称がなかったのです)が売られているのです。

このような事態にマルセイユの石鹸業者も最初は気にかけていなかったようなのですが、だんだん地元の製造者が潰れていく中(いまはもう市内には4社しか残っていない)。。マルセイユ石鹸の原産地呼称のロゴを刻印したり貼ったりすることを認める事がやっと今年の夏の国会で決定しました。

ワインのようにIGPあります

晴れてフランスのIGPとして守られることになったマルセイユ石鹸とは、、外観は600gの重さで正方形をしており72%以上の植物油(オリーブ・パームも含む)を使用。もちろん無着色無香料。赤ちゃんや敏感肌の方にはぴったり。泡立てるのには泡立てネットをお忘れなく。

ただ今、プロバンス地方では6社の大きな石鹸会社が残っており、これらだけでフランス国内生産の30%を占めています。つまりこちらの会社の製品でないと元祖マルセイユ石鹸とは本当に呼べないわけです。

La Compagnie des détergents et du savon de Marseille カンパニー・デ・デタージェント・エデゥサボンドマルセイユ
La Savonnerie du Midi サヴォネリー・デゥミディ
La savonnerie Le Sérail サヴォネリー・ルセレイル
La savonnerie La Licorne サヴォネリー・ラリコールヌ (旧港の市役所横にお店あり)
Marius Fabre (通販生活で有名!)マリウス・ファーブル
La savonnerie Rampal-Patou サヴォネリー・ランパルパトウ

実際、これらの石鹸は普通の価格で普通に売られているので、どれがどれであることか多分見過ごすことも多いでしょう。しかも値段がとびきり偽物と違って高いって事もないのです。だいたい3-5€なのでなにげに買うことが多いのですが、本物のマルセイユ石鹸をお探しになりたいのならとにかく着色料や香料入りを避ける。。事ですね。

あともちろんこちらの名前の刻印が入ってるかどうかを確かめることですが・・・もしかしたら中国製とかだと一文字だけ抜けてたりとかそういう細工もしてそうですので、できるだけ普通の金物屋さん(ほんとになくなりましたね)か、まともそうなおみやげ屋さんで買えばいいのではないでしょうか・・・

それにしても、、通販生活高いですね・・・でも通販生活だからね。。。ちなみに。。同じマリウス・ファーブル石鹸バーはこちらでは20-25€ぐらいでお店で売ってます・・・ええもちろん重いですから。。

マリウス・ファーブルのサイトで見つけたマルセイユ石鹸のこんな使い方!?

おみやげ屋さんはこんな感じ。
http://www.francetvinfo.fr/economie/entreprises/video-le-vrai-savon-de-marseille-pourrait-disparaitre-les-savonniers-lancent-un-appel_189325.html

実はエルブドプロヴァンスも本物を見つけるのは難しい!?

実は今スーパーでよく見るLe Chat(猫) というブランドもマルセイユから。