インターネット広告は?
1990年に法律ができたからと言って、そのままではありません。その後も様々な法改正が行われ、インターネット広告への対応も積極的になってきました。ただネットな進化が激しくて規制もたいていグレーになってくるのですが基本的には、
- クラシック広告媒体と基本的に同じ(静止画など)
- インフルエンサーがインスタなどでお酒を紹介したいときは、必ず節度ある飲酒についての注意書きを入れること
- インフルエンサーは一般人なので飲食シーンはOK(でもグレー)
などです。今は紙やテレビよりもネットが中心なのでこれからもインターネット広告へのいろいろな発展があると思われます。
酒販業界の対策は?
こんな法律で来たら困るのは酒販業界です。壇蜜さんも井川遥さんもお酒の宣伝に出てくれなければどうすればいいのでしょう?いやここまで来るとほぼまたフランス人の好きな「表現の自由が保証されてない問題」にもつながります。その結果今のところ行き着いたのは、
- エヴァン法対抗すべきロビー活動もかなりさかん(インフルエンサー向きの講習会など)
⇒ブドウ栽培家の議員さんとか多いんですよね。フランス語ですがこのようなインフルエンサー向けのサイトも充実しており、40分でこの法律が学べるというもの・・
https://www.vinetsociete.fr/mooc-loi-evin - スポーツイベントがだめなら音楽イベントへシフト。但し未成年が多く入るとだめ
⇒いっそのこと歌詞に商品名を入れることも - ノンアルコール商品開発へ
⇒もう発想の転換、ハイネケンやタンカレージンが大々的なノンアル新製品のCMをこの夏打ってました・・・これはもう減アルコール、ノンアルの流れなのかも。
色々とこのような苦索に甘んじているのですが、今後もこのような規制はフランスだけではなくEUヨーロッパから広がることと思われます。
若い人には節度のある飲酒をしてほしいけど、個性豊かな地方の伝統酒は守りたい。この2つのせめぎあい。皆様はいかがお考えでしょうか?
実のところいまやもう、アルコールだけではなくソフトドリンクやファーストフードまでこのような規制は及ぶのでは言われています。(これは個人的には大賛成ではある)
こうやって改めてまとめてみて、広告とはやはり扇動的な内容が基本じゃない?とは思ってるのですが、責任のある煽り方を広告者に守っていただきたいということなのでしょう。
これからもフランスのアルコール広告規制や対する業界の対応策の賢さ巧妙さ、そして、消費者を良い方向へ導いてくれるであろう(いやわからんけどとりあえず)ことを願いつつ見守りたいと思います。