マルセイユと言えばブイヤベース。昔は漁師料理今や高級料理。神髄を求めるのならLa charte de bouillabaisse(ブイヤベース憲章)にのっとりましょうよ。マルセイユの旧港(Vieux Port)でブイヤベースとは、言い換えれば、新幹線京都駅の前でとりあえず湯豆腐みたいなもの。玉石混淆です。でも、花吉兆でとりあえず。の場合、有名店Miramarは日本人顔して前とおるといつも店員さんが「はいってけよ」のポーズをします。
おいくらぐらいなの?と言えばお一人様でだいたい50ユーロ〜80ユーロでしかも2人以上でないとサービスしてくれませんし、おひとりさまは上野千鶴子先生でもお断り。。お肉専門店でのすき焼き価格です。三嶋のすき焼きです。
では噂のブイヤベース憲章とは。「専門店」として認められるわけですから重要です。(wikiより)
★地中海の岩礁に住む魚類(根魚)の小魚(クエ、マハタ、メバル、キジハタ、カサゴ、アイナメ、オコゼ、クロソイ、ムラソイなど)を5種類以上入れる(小魚は独特の臭みがあり、その風味を楽しむ)→まるでシャトー・ヌフドパプ的になんでもまぜるんですね。 |
★アンコウも入れる(ただし日本では夏場のアンコウは禁漁となっている)→あんこ椿は恋の花じゃありません。 |
★スープは小魚でとる(この小魚の種類も決められている)→ちりめんじゃこに白ご飯。美味しいよぉ。 |
★強火で10~15分で仕上げる(長時間煮て魚のえぐみが出るのを避けるため)→ガスと電気でもちがうのかな。 |
★フェンネルは必ず入れる →ハーブかしら、それとも実の方かしら? |
★またサービスは2つのお皿でいただくこと。ひとつは魚のブロススープ、もうひとつは魚の肉(身ですね)スープ。。。 |
はい。高級料理はいちいちうるさいのです。
しかし、そんなどうでもいいの。マルセイユに来たんだからとりあえず食べたい。ランチ金額で充分とあればだいたい18-25ユーロで市内レストランで可能。上の写真はいわゆるご予算20ユーロ以下のブイヤベースですけど普通に海鮮鍋としていただければ美味しいもの。この写真は魚のスープだけですがこれに「お魚とじゃがいものたいたん」がつきます。
写真にもあるように、なぜか皆さんこの臭いのくさいニンニクとエマンタールチーズのこの組み合わせがお好きなようです。(これはパエリアに鳥と貝を同時に入れるような違和感を感じます)
ご自分の懐具合に会わせて、どうぞ。
ただこのような旧港どまんなかの観光客相手の店でさえ、2つのお皿というのを厳守しているという点で、私は非常に嬉しくなったのでした。(簡単に喜びます私)私の課題としてお手頃ブイヤベース追求もちょくちょくしていきたいと思います。マルセイユはやはり港町ですからなにかと食材が豊かで変な種類の人がいっぱいいてそう言う意味でとんでもなく安いのに美味しかったり、ぼったくりみたいなもありますので。とりあえず、自分で探さないと良い食事にはありつけません。でも一般的に隣町エックスと比べるとさすが食い倒れの街マルセイユ。(それは大阪)なのか、隣町よりもはずれ率が低いのが現状です。
もう一件、海辺の有名店はこちら。数年前に自分のお金ではなく機会に恵まれたことがあります。大げさにエプロンをかけてくれるところはなんとなくアメリカンなステーキハウスを彷彿させましたが、景色だけでも充分舞い上がれる場所でした。もちろんおすすめ!