昨今のロゼ人気に疑問な私にタイムリーにもラ・プロバンスという地方紙にロゼの特集がありましたので少しご紹介させてください。
Selon une étude réalisée pour le prochain Vinexpo de Bordeaux (“le” salon mondial des pros de la filière vins et spiritueux), la consommation totale de vin dans l’Hexagone est en baisse depuis les années 1970. Entre 2007 et 2011, elle a reculé d’un peu plus de 7 % toutes couleurs confondues. Mais pour le seul rosé, sur la même période, la consommation a bondi de près de 12 % !
ご存じの通りフランスでは1970年代よりワインの消費量は減る一方なのですが、例えば2007-2011年の間、全体として7%も国内消費が減っているにもかかわらず、ロゼワインだけ見えると12%も増加しているという事実が!
このような傾向は10数年前から顕著に表れたそうです。それにしても生産者組合や協同組合の特別なロゼに対する啓蒙活動というよりも、消費者の好みの変化が大きな要因のようです。
“Contrairement au blanc ou au rouge, les consommateurs achètent un rosé parce qu’ils aiment sa couleur”, insiste François Millo, directeur du Comité interprofessionnel des vins de Provence (CIVP).
赤や白と違って、ロゼは消費者が好きな色だから。と・・・プロバンスワイン生産者組合のディレクターさん。(理由を聞いてるのに)
Pour ce vin facile à boire, lié à l’été et aux vacances, les consommateurs recherchent des bouteilles pratiques et ludiques. Les capsules à vis sont de plus en plus utilisées pour les fermer, le rosé, qui n’est pas un vin de garde, ne nécessitant pas de bouchon en liège. Les étiquettes des bouteilles sont colorées et graphiques.
ロゼは蘊蓄もあまりなく簡単に飲め、イメージが夏!バカンス!と分かり易い。ロゼは長期保存もを必要ともしないし、コルク栓を使うよりキャップであけるものがだんだん多くなっていますし、ラベルのデザインもも伝統的なエチケットではなくカラフルでデザイン的なものが多くなってるとのこと。
フランスはロゼ消費量トップで年間ひとりあたり11,8リットル飲み干しているそう。(年間ひとりで約ボトル16本?)もちろん国別でもでもダントツ1位で世界の35%の消費、2位のアメリカ14%を大きく引き離しています。(自慢でもないんですが)
もっともとんでもないデザインのロゼはこちらのサンド・トロペというロゼで、ボトルにサントロペの砂文字がセリグラフィーで描かれているもの。ボトルを触ると砂のざらざら感があってしかもこれがボトルが7.5€で専門店ではなくスーパーや大型店のみに卸しのクーラーボックス付きのバッグで販売とか。
明らかに若い女性狙いのワインですが、それでも生産者はかなり強気。北米向きの輸出が2011年度前年比で62%も伸びてたら・・そりゃ。そんな気になりますよね。鼻息荒いわ。
その昔、日本でロゼと言えばカリフォルニアのBeringer甘口か、ポルトガル・マテウスロゼ甘口(昔は東山くんが宣伝してたんよ)でしたが、ロゼは普通に赤ワイン葡萄品種でつくるということも認識が広がっているようです。
プロバンスでは暑いとよくみんなワイングラスの中に氷を入れて飲んでいるのですが、、、あれも私には慣れません。なんかワインを薄めるのにもまだまだ抵抗がある日本女子です。でもロゼを飲むと夏の暑いときは生き返ります。最近は夕刻のアペロタイムのいっぱいを楽しみに生きているような気も致します。(だって、日がなかなか落ちないし)
夏!バカンス!ロゼ!というリア充発想のロゼですが、夏!暑い!それでも仕事!居酒屋ではとりあえず!なビールの合間にいかがでしょうか?気分転換にはいいかもしれません。
いずれにせよ、アルコール消費は節度を持ってよろしくお願いいたします。
http://provenceculturetour.com/wp/wp-content/uploads/2013/05/a25dd2c0936f90799afc4fd9de33be9b.pdf