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目に見えて自転車に優しい街になっていくパリ

勢いづくパリの自転車人口

2020年も残すところあと1ヶ月少しですが、全てがCovid19の悪夢だったわけではありません。今年唯一ポジティブな街の出来事は、パリが自転車に優しい街になってきたことです。(中心地から少しでも伸びた感じ)パリ市の自転車化にかける熱意はこの数年でもびんびん感じてたのですが、covid19の流行で一気に加速が付き、自転車に乗る人が恐ろしいほど増えてきました。

2020年のパリは公共交通機関のストに始まり、Covidの外出制限で暮れようとしています。ストで使えなくなった地下鉄の代わりに自転車をカーブから引っ張り出し、3-5月の厳しい外出制限で自転車人口は下がりましたが、夏も一気に増え、とありあえず自転車屋さんもあちこちにオープンしてきました。道もいままで自家用車専用レーンが自転車用道路になり、逆に自動車を運転する人のストレスをガラス越しに感じるぐらいです(私は自転車&バイク派です)

自治体や国レベルでも自転車化を推進

この自転車人口増加に関しては、空気を綺麗にするという市長の意図のもと、

パリ市では
個人の電動アシスト自転車購入のための負担(400€まで)
自転車レーンの整備 (何キロ伸ばした。。。とかよく言ってる)
自転車用置き場の確保 (とくに集団住宅の住民のため)
中小企業への自転車購入支援(従業員の自転車通勤のすすめなど)
https://www.paris.fr/a-velo
また、自転車は関係ないのですが、公共交通機関の16歳以下は無料にしたり、とりあえず頑張っておられます。

また、国レベルでも
2020年中ならば、倉庫に眠っている自転車を修理するのに50€を保証を国全体で行っており、自転車乗りにとってはまたとないいい機会なのです。
https://www.service-public.fr/particuliers/actualites/A14049

自転車はいいことだらけ

とにかく自転車は距離が取れる、渋滞を避ける、運動になり、免疫が上がり、糖尿や肥満が防げる、空気がきれいになる、公共交通機関の混雑も緩和。。といろいろな面で歓迎されています。

実際乗ってると本当に精神衛生面でもいいですよね。筋肉も使うし、平衡感覚や反射神経も刺激されるし。

違反の厳罰化


ただ、自転車乗りにとって良いことばかりではありません。このように新しい自転車乗りが増えたということは事故もふえています。やはり自転車乗り初心者が多いので、自転車大国オランダなどと比べると事故率がかなり高いようです。よって規制もなかなか厳しいたとえば、

歩道を走れば 135€ (15000円)
信号無視   135€
ヘッドファン聞きながら 135€ など

ひどい場合は免許を取り上げるそうで。。(?免許なんてないだろ)

自戒も込めて。。歩道は135€。。手放し運転もだめです。御転婆してはいけません。とりあえず。気をつけて自転車に乗りましょう。

自転車化はバリアフリー第一歩

一世紀以上前にもオスマンがこの街を改造し街並みを揃え、大きな箱を作り、勢いづいた近代化が襲ってきましたがやっと現在になりこの中に流れる人の流れ(血の流れ)を少しでも綺麗にしようとしているようです。

ただこのように、パリが自転車の街になっていくということは、パリもバリアフリーの街になっていくことのひとつの現れなのでタクシーには大変でしょうが、密かに嬉しく思っています。

自転車からみたパリの風景

参考:

リベラシオン
https://www.liberation.fr/france/2020/09/09/en-france-un-tiers-de-cyclistes-en-plus-depuis-le-debut-de-l-annee_1798875

Connaissance d’Energie
https://www.connaissancedesenergies.org/le-velo-un-avenir-radieux-dans-le-monde-dapres-200518