日仏の女性写真家二人から「絶対見に行け」と言われて初日に行ってきました。Vivian Maier展。なんなんだろう。。。陳腐な言葉だけど、毎日生きてる瞬間全てに目を凝らしてみるとアートなんだなぁと彼女の視線に添えたようでとてもいい展示会だったと思いました。
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写真といえば・・今年のロックダウン解除直後に、まちなかの、守山大道と東松照明の写真展に行ってきて、私の知らない70年代の新宿の湿気にやられてきたところでして。。。
最近ルクセンブルグ美術館は写真をたてつづけにやってるんですね。ここは小さな美術館でそんな作品数は大きくはないのだけど、凝縮しててちょっと他の人と近づかなければならないのはちょっと気をつけてください。
さて、ヴィヴィアン、実はビデオ(ヴィヴィアン・マイヤーを探して)は見てないのですが、このクリップでだいたいの彼女の発見のされ方。。がわかると思います。
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この人は生粋のNYっ子で、見るからに風貌も変わっている。生涯ヌヌとして過ごしたので子供の写真も多い。。もともと母方がサヴォアあたりののフランス人でいろいろとフランスとは縁があったようです。
彼女のバックグラウンドよりも作品そのものに惹かれるのはなぜでしょう。芸術ってうんちくが大事なのでしょうか?もちろんうんちくも鑑賞のうちですが、それがなくとも万人に訴える力のある作品こそ普遍的アートではないかと思えてなりません。
今で言うインスタ風なのかもしれないが、そんな虚栄心など一切ない。面白いからその一瞬を撮る、誰に見せることも期待せず。その繰り返しで日常を撮る。劇的なシーンなどもない。わざわざ美味しいものやポストカードのようなNYやシカゴを撮ったりもしない。子供とお散歩に行けばその道で撮る。街を歩けば街の一瞬を撮る。その視線の奥にこの人の見たいものがどこかに隠れてるような写真でした。
彼女の生き様をしらなくても、彼女のことを知らなくても知らないからこそ見に行ったほうがいいかも。
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