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フランス外国人部隊侵入! 

legion etranger
フランス外国人部隊侵入!と書いてみましたが、侵入できるわけがありません。

Facebookの日本人外国人部隊のお友達が「駐屯地祭があるのでどうぞ」というお知らせをいただき、春休み最後の日にローマ時代の古代劇場で有名なOrangeまで将来、兵役可能な男子2人を連れて行ってきました。いや「駐とん地祭り」あのいかつい「グリーンベレー外国人部隊」?ギャップともとれるこのふたつの言葉。(駐屯地の屯って当用漢字かなにかじゃないらしく、ひらがな表示ですよね。間抜けに見えますが)いわゆる、Journée Porte Ouverte です。

外国人部隊というともう全員がSATみたいにテロリストを想定した戦いばっかりしてるような兵隊で隠れたところにあるのかなぁとおもってたら、意外や意外、国道沿いに普通に駐屯地が。実は勇みすぎて早く着いてしまいその時間を利用して世界で有数の保存状態であるOrangeの古代劇場も見学できてお母さんは嬉しかったのでした。

orange etranger chavalierchar

さすが駐屯地祭りと言われていただけに、普通の駐屯地祭りでした。

内容は主に戦闘用車両や戦車の紹介、(子供は乗ったり大喜び。これこそ男子)フランスの出店(UFOキャッチャーなど)、ペイントボールバトル、食堂公開など。プログラムを見ていると、音楽隊のコンサートや、基地内での美人コンテスト、などもあり楽しそうです。私は雨も降り出し、寒かったので、子供達が遊んでる間はもっぱら武器の使い方などを教えてくださった兵士さんたちに「どこの国から来たの?」とか「おいくつですか?」とか「前はどんなご職業を?」とか普通におばちゃんトーク。数年前にLE LUCというところのヘリコプター基地でのヘリコプター演舞の駐屯地祭りも同じような雰囲気でしたが、さすが外国人部隊の方が引き締まった感は致しました。というか、とても皆さん小さな子供に分かるように武器の使い方の説明をしたり優しかったです。

ネットにも書いてあるのですが、(兵士の方が話してくれたのですが)入隊試験に合格してからは一旦、名前と国籍を取られ、違う名前と国籍を2年以内与えられるそうです。そしてその後また自分の名前とパスポートが戻るそうです。もちろんその時に、外国人はフランス国籍が与えられることもあるそうですが、外国人部隊とはいえフランス人も入ることが出来、彼らもその期間は、別の国籍の名前の知らない人になるそうです。

17歳半(未成年の場合は親の同意書)から40歳まで、どのような国籍であろうと、どのような前歴があろうと入隊試験を受けることができます。女性は今のところ誰もいらっしゃらないようですが選抜試験に女性を断るという項目はなく、ただ選抜に通らないだけとのこと・・(あらら)しかし、幹部候補生としてはいらっしゃるそうです。

若いあなた!?1831年から続く歴史ある外国人部隊に入ってみませんか?生まれも、学歴も、前歴も、逮捕歴も関係ありません!もちろん選抜試験は難しいし、隊員としての訓練も大変でしょうが、国際エリート兵士集団の雰囲気は多分若いあなたを魅了するでしょう。もちろん退役後の恩給も待っております。

息子らのペイントボールバトルのところで、ガクガク震えながら終わるのを待ってたら、兵士の方が「日本人の同僚を連れてきたよ」と元アルジェリア人の外国人部隊兵士が日本人の現役の26歳の元自衛官の方を連れてきてくださり、少しお話ししてしまいました。お写真を撮って良いものかどうかと迷ったのですが、信じられないぐらい爽やかな青年であとから聞くとさすが外国人部隊でも有能な方で有名らしいです。普通正直、26歳の青年と話すときは、私も構えたりするのですが、有能な青年は頭の回転も良いなーと思わせてくれました。そしてしかも彼は京都の舞鶴と福知山駐屯地にいらした元自衛官。(日本の自衛隊、こんな優秀な人材をフランス軍に採られてしまっていいの?と思ったほどでした)今のところはこちらの駐屯地では日本人兵士は4名ほどいらっしゃるそうです。

wikiによりますと、もうすでに元兵士を含めて日本人は100名ぐらいいらっしゃるそうですね。

その後は街の中で日本人兵士の4人のうちのおひとりと市内のカフェでフランスの軍隊生活を聞かせていただき子供たちはまた興味津々。(その方ももう歩き方からして一般人じゃないの。雨が降ってたので私の傘と一緒に入りましょうと申し上げたら「傘に入る習慣がないもので」と丁重にお断りされたことも加えておきます)息子の無邪気にも、

「なんでテロリストて悪いん?」
「人ころしたことある?」

など、現役の外国人部隊兵士さんを困らせておりました・・・ごめんなさい。

来たれ!若者!フランス外国人部隊Q&A(オフィシャル日本語)


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