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アメリを20年ぶりに見てみました。

愛すべき童話のような映画。もう20年ですって。。

もうネタバレも許して。まだまだ移動制限距離はなくなりましたが、完全ロックダウン解除にむかいつつあるフランスです。

まず、設定。。好きなもの、の紹介。モンマルトルのカフェで働くサーブーズ(ウエイトレス)の女の子が今の時代パリ市内にコンシアージュ(管理人付き)のアパートは借りられないわー。とため息。。エレはなくとも、ベットルームもちゃんとあったし。

その視点から見ると、2020年のエミリーインパリがあまりにも無茶をしてるので、(いや、エミリーは駐在員だから大丈夫)古き良き最後の良い時代だったのだろう・・

いや、もう90年代から無理だった。(かも)という噂も。

それにしてもこれはノルマンディ?出身のコミ障、不思議たん、パリに住む女の子の日常のお話なんだけど、いわゆる映画の中の人が観客に直接喋ってくる方式や、実写の中にアニメを入れたりなかなかそういう点で新しい映画だった覚えがある。今回見直してみて、なにがすごいって、装飾というかDecoをよく集めたなぁ、な自然に見える人工的作りがすごいなと。

携帯電話のない時代のもどかしさがこの映画を愛おしいものにしているね。『デリカテッセン』の俳優さんが色々出て、いつも混乱するんだけど、有線電話を色んなシーンでいろいろなキー小物として使っている。彼女と彼のこだわる失敗したPhotomatは今もいろんな駅で現役ですけど、公衆電話は本当に街から一掃された。。。

アパートの前の住人を探し当て、彼の幼い頃のおもちゃ箱をわたすため、ムフタールで鳴る公衆電話

その彼を探し当てるために電話帳をめくりかけまくるアメリ。

セックスショップに最初にかけ、剃ってるか?と聞かれるときの彼女の受話器の持ち方、

モンマルトルの公衆電話が鳴るあのドラマみたいなシチュエーション

固定電話の時代だからできた。今はこんな演出無理。

しかし、当時のオタクはこっち方面だったんだよね。アニメがこれだけ世界的に広まる前のオタクは、Sexトイだったり、破れたPhotomatの写真収集だったとおもうと愛おしい。しかも彼はいつも移動に「スーパー袋」を持ち歩いてるのが、日本のオタクは太ってて紙袋とリュックサックというのとかぶる。

コミ障おせっかい女のアメリたんはもう住めないパリになってしまったところにうるうる。。。いまや仏芸能界の大御所になってしまったジャメル・ドゥブーズがルシアンという仏人キャラで八百屋の丁稚になってるところは、かなり、キツイなとおもいつつ。てかこの頃から芸風変わってない。(しかし彼をフランス風の名前にすること自体が今ならスキャンダル。恐ろしい世の中になったものだ)

私が好きなのは、彼に気づいてもれなくて水になって溶けるアメリより、あの盲人おじいさんをメトロ駅まで送っていくシーン。

各所のロケーションもすごくパリらしい。(これモンマルトルの裏の駅ですってね)

こちらはアメリさんの髪型解説

雑多ですみません。私が昔夢見たパリがありました。

2020年のモンマルトルはこんな感じでした。ふふふ。俗っぽいでしょ。

上の写真はカフェのオフィシャルページから
Café des Deux Moulins
https://cafedesdeuxmoulins.fr/