コンテンツへスキップ

フランスのカジノの仕組み

さて、今日はフランスのカジノ事情について。カジノというラファイエット系のスーパーチェーンではなく、ちんじゃら賭博のカ・ジ・ノです。

日本では一般的に賭博は禁止されていますが、日本国での曖昧な法律の下、合法か非合法かも隣国資本だったり、うーんこのあたりは闇なお金の流れなのでわたしのような一般人にはわかりませんが、知識として合法国を見てみましょう。

一応単元的にフランスのカジノ事情についてまとめてみました。

フランスにはカジノが195カ所(2010/2011)あります。

1969年は155箇所あったのですが80年代半ば少し減りまた数を取り戻してきました。ヨーロッパの中でもフランスは最も多く、全体の37%の数を誇り、次はイギリス、ドイツ、スペインと続いています。

しかし、営業成績はヨーロッパの30%未満。地理的には地中海、大西洋岸の南仏で全体の半分をしめており、PACA (Provence Alpe Cote D’azur)地方(南の地中海あたりです、Aix,Marseilleも含まれます)が一番多く、22カ所。しかも2012年に3カ所もできたところです。

賭博(偶然の遊びと言う意味です)が公然としだしたのはルイ15世の時代から。

フランス革命によって王政が倒れると賭博に対する制限が無くなり更に流行しましたが、総裁政府の時代には賭博場を公認としてコントロールしつつ、課税対象に。そしてその後のナポレオンは賭博規制を行い、第三共和政の1907年に合法化されました。つまり、賭博はしてもいいです。でもちゃんとその分の申告して税金は払ってくださいね。と言う意味です。

ではどこにでもカジノを建てることができるのでしょうか?

実は決まっており、リゾート地、温泉地、スキー場、海水浴場をもち、50万以上の人口が必要。

もしくは運営資金の40%以上の資金補助を地方自治体からうけられ、もしそれができない場合は、近隣の村や市と力を合わせてできること。。が条件なのです。

管轄官庁は内務省と財務予算省。このふたつの監督下に置かれます。入場できるのは成人と見なされる18歳と1日たってからで、2006年以降は入場時にIDの提示を求められます。(それまではIDの提示はなかったのですが、入場料としてゲーム代込みの10Eurosを払っていました)現在は入場は無料。2008年からは公共の場の禁煙法もカジノ内でも法律が有効になり受動喫煙の可能性はありません。

こちらはフランスのカジノトップ10です。大きな都市としてAix, Dauville,Bordeaux,Nice..があります。(小さいながらやたら成績のうちの街Aix)

 Classement des premiers casinos français au 31 octobre 2011

Rang

Casino

場所

Groupe

グループ

PBJ Total 2010-2011

賭博収入

(en million d’Euros)

Nombre de machines à sous

遊技機械の数

1

Enghien-les-Bains

Barrière

157,6

450

2

Aix-en-Provence

Partouche

55,4

340

3

La Tour-de-Salvigny

Partouche

50,1

400

4

Amnéville

Tranchant

47,1

330

5

Deauville

Barrière

41,1

356

6

Bordeaux

Barrière

40,3

275

7

Toulouse

Barrière

38,8

325

8

Cassis

Barrière

37,8

250

9

Nice Ruhl

Barrière

36,7

300

10

Saint-Amand-les-Eaux

Partouche

36

250

国内カジノをまとめている大きなグループが 4つあり、そのうちのツートップ巨頭BarriereとPartoucheが全体の60%のシェアを占めています。私の街のAix en ProvenceはこのPartouhe組なので、PartoucheのCasinoということで、我々はパジノ(Pasino)と呼んでいます。このダントツのEnghein les Bainsは名の通り、パリ近郊の温泉地。ゴッドファーザーのアトランティックシティみたいなものでしょうか。

最近の傾向として入り口でのID検査や、景気の低迷、喫煙の禁止、インターネットギャンブルの増加もあり収入は緩やかながらも減少しています。

賭博総収入は、約1.25億ユーロ(2010/2011)54%は強制徴収で税金。その使い道として、61%は国庫行き、18%は社会貢献のため、そして残りの21%は自治体へ。つまり半分以上が税金として使われていると言うことです。カジノに行く=税金払いに行くと思えばいいわけでしょうか。

しかしこのような状況下でも庶民の一発当ててやろうの夢は存在し、宝くじ、競馬なども含め、国民の余暇の使う文化的予算としては第6位。全体予算の9.3%を使っているようです。

カジノや賭博の歴史は、ギリシア・ローマ時代の奴隷同士や奴隷と動物の殺し合い時代からといいますから、まぁ人間がこの地上に存在する限りもしかしたら最後まで残る娯楽なのかも知れません。ただ、それがここまで税金で管理されているはずなのになんともどの国でも怪しい雰囲気を持っているのはなぜでしょうね。不思議でなりません。

最近は賭博遊びの種類もバラエティに富んできましたが・・・うーん。このあたりはわからないのでどうぞこちらのサイト(仏語)へ。パチンコも行ったことないのでわからないのですが、是非ともフランスへいらしたときはカジノへどうぞ。今やどの会社も2サンチームから賭ができる機械もあるそうです。一度見学に行きたいなと思っていますが。ハヤリモノのコンサートなどもよくやっていますし。どなたかご一緒しません?

Pasino

21 avenue de l’Europe
13090 AIX EN PROVENCE
Tel : 04 42 59 69 00

カジノ合法化記事
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/8136410.html

タグ: