コンテンツへスキップ

悲しみの『ジョーカー』

後味最高に悪い。本当におすすめしないわ。同じ2時間を楽しく過ごすか。。2時間を彼の絶望とともに過ごすか。。それでも行ってしまいました。これはカルト映画になかもしれません。そういう予感がする。

いきなりですが。

彼がもうだんだんJOKERになっていって、自分をチクった同僚を殺したとき、そばにいた小人の障害者だけはちゃんと逃したのです。障害者は殺さないの。あれってね、少数派とかマイノリティとかの象徴だからだと思うのね。。彼自身も障害者だし。彼もマイノリティ。この痛みがわかってるの。これって世界中に生まれてるテロリストと同じ構図じゃない?

彼は病気で身体障害者なのに芸人として生活保護で細々とお母さんと暮らしてる。病気と言ってもどちらかという精神的なもので市がカウンセラーの先生との診察すら予算カットしてしまう。処方箋が出なくて彼はもう薬が飲めない。これ現実。本当に辛い病気なのに。街の財政が悪化し弱者からしわ寄せが来る。住んでる低所得者アパートのエレベーターも動いたり動かなかったり。ギリギリの生活。

ひょんなことから彼がウォールストリートの男たちを殺したとき、街の人は治安は悪くなるとはいったけど、でも人々は傲慢なウォールストリートを憎んでいた。みんな犯人は誰だろう?と思いながらも犯人の手がかりであるピエロの変装を支持してみんなピエロの顔になってたよね。あの電車のシーンでそれで救われた、 彼自身でさえ、電車の中でびっくりしてた。

TVショーに呼ばれたときは“僕のこの格好は決して政治的意図はない”とさえ言ってた。

あれって香港の今の姿に似てない?誰も口に言えなかったことが実はみんな思ってた。それを言う人が現れたとき。。熱狂的な群衆が暴れだした。

つまりもうマイノリティーだと思ってた意志が絶望を経て狂って共感を得て、大きなネガティブパワーのうずまきになっていく。。これってほぼテロリストの誕生よ。ゴッサムシティも、今みんなが住んでる街も同じ。

これは現代社会の叫びなのかもしれないよ。

マイノリティの叫び。

アメリカだってトランプが大統領だよ。
ゴッサムシティよりひどいんじゃない?
これが現実の社会なのかもね。

それにしてもDCって暗い。。