女の甘さと痛み『キャラメル』(レバノン編)

2020年はやっぱりほんとうに変な年でした。。でも女性映画いっぱい見ましたー!!!というかもう女性映画しか見てないんじゃないかしらぐらい。男ばっかりでる戦争映画はダンケルクや1917とかもう正直どうでも良かった。ごめん。それぐらいあたし女の映画ばっかり見まくってたわ。

さて、今日も女性映画のご紹介。この映画をアルモドバルが撮ってたらどれだけ世界的ヒットになってただろう!?って思う。というかこれだけいい映画なのに世界的ヒットにならなかったのが残念。(え?してた?)雰囲気はアメリとヴォルベール(アルモドバル)のを足して2で割ったような感じ。リトルファイヤーエブリウエアーも入るかな。。大好きな女性映画。もちろん撮ったのは女性。しかも美人の主人公。

それがなんとYoutubeで無料で見られるからね!!!英語字幕版はこっち!(仏語版はArteでどうぞ)

舞台はベイルート・レバノンのキリスト教地区。3人の女性が働く美容院での物語。(プラス常連さんとかも入ってくる)この設定や小道具がまるでアルモドバルなんですよ。かわいい。日常的。かもめ食堂的というか。。アメリをあと2割ほどダサくした感じ。アメリはやりすぎ。完璧すぎ。夢見すぎ。ヲタ男の匂いがしすぎ。

バージンじゃないからって処女膜作る手術をし嫁ぐ女、愛人に尽くしても愛してもらえない女、レズビアン、年老いた母をささえ、自分の恋愛に一歩踏めない女、おんな。おんな。

東洋のパリレバノンの香り。そしてこの地域ではキリスト教ユダヤ教イスラム教が仲良く共存している。フランス語とアラブ語も仲良く共存していることにびっくりもする。(タタローズのボーイフレンドはずっと仏語で話してたよね)店の名前もSi belle(めっちゃきれい)この不思議な共存に関してはソフィア・ローレンのこの映画も見てほしい。絶妙なバランスで異教徒が共存している。

だから言ったでしょ!カルロス・ゴーンはこんなところ出身で、しかもフランスの学校も行ってて・・・・日本もフランスも一杯食わされたのよ。彼らの共存の知恵はもう別次元なのよ!

特に不倫女子の切なさが最高でした。彼女狂うほど、自分の店の客なんかどうでもいいぐらいこの不倫男に入れ込んでるのよね。ホテルに一緒に泊まれないから偽名で高級ホテルを予約するけど全部断られ、ようやく見つけたところは場末すぎるホテル。いくら着飾っても彼は来ない。(この切なさは監督の彼女、実経験から描いてるとしか思えない)

その代わり次の日何も知らない奥さんがその美容院にやってくる皮肉。

女同士の内密さと言えない秘密を隠し持って接客する複雑さ。白人女のようにキレない。東洋女は本妻を観察する。その女がいくら造形的に自分よりイケてなくても愛する男が選んだの女に近づく。決して病的なこともしない。。またそれが切ない。

レバノンの女は毎日美容院に行くらしい。

レズビアンの表現もうっすらしてて良かった。女同士いきなりキスとかしなくてもわかるんです。このケミストリー。。

生理だって日常のことだからもちろんタブーはない。

キャラメルは脱毛の道具ね。甘いだけじゃない。ピリッと痛いのよ。それでも女。

今年のベイルートの悲劇にも思いを馳せながらも、夢見せてもらいました。

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