今回も僭越ながらオートクチュールショーの来仏中のデザイナーさんのプレスやブロガーさんのインタビューを通訳のお手伝いをするという機会に恵まれました。
普段はいつも一人で仕事しているので、ショーをスタッフの皆さんと一緒に参加し彼らの集中力に圧倒されながらも自分なりの役目をまっとうしてきました。
集中しながらもインタビュー中にこちらの先生がおっしゃってた
「私の52年のキャリアはひとことでいうと美と憧れの追求」
「日本に四季があるから素晴らしいのではなく、その四季を表現した絵や文学を日本人がとても高く評価し、人々がめでたということ。表現方法が非常に緻密であり共感を得られるものであったこと。四季は日本では当たり前の表現素材であり、それが海外では驚かれたことに逆に驚いている」
「服装というのは後ろ姿。前よりも後ろ姿のチェックのほうが時間が長いぐらいよ」
「誰もやらないことをする、そして女性が私の服を着て自信をつけてほしい」。。
など名セリフも色々出てきて勉強になりました。
ショーはほんとうに素晴らしかったです。パリのオートクチュールの荒波を日本の成功者が謙虚にそして自分の孫ぐらいの年代の人達と一緒に渡ろうとするチャレンジ姿勢にも感動しました。日本というカテゴリーで勝負するのではない厳しさ。決してだれも日本贔屓のなかで勝負するのではないこの状況。
「日本」の海外進出の最初のきっかけは日本贔屓のお客さん相手でいいと思うのです。
それからじわじわと決して日本贔屓でない人まで巻き込む段階へ突入。そのときには市場には偽物も出るだろうし品質もバラバラになるかもしれない。
ただ日本贔屓のお客さんのところだけで満足してはいけない。ことを感じました。
難しいステップを着実に歩んでおられ、前向きでいつも夢見ていいんです。夢見るのはただですから。そしてまわりのものにも勇気を与えます。
通訳者というのは中立でなければならないはずですがついつい熱が入り、インタビュー者である多くのファッション・インフルエンサー、ブロガー、もちろん雑誌などのかたとの禅問答のような答えも、わかりやすく説明させていただきました。応援してます。#yumikatsura