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古き良き時代過ぎて、カビ臭い『ダウントン・アビー』

こっそり鑑賞。。

アマゾンプライムで全シーズン見られるのでこっそり見てたんだけど、まぁお言葉遣いのきれいなこと。

伯爵家と使用人の世界を、そのままパラレルに、各世界に生きている人間の価値観、問題点は違うなりにも、描き出した人間模様っていえばいいのかしら。

私のお気に入りは、上界では打算女代表メアリー嬢とヴァイオレットおばあさまの毒がありすぎて一瞬わからない会話術。マギー・スミスは市田ひろみポジなんだけど、市田ひろみさんよりもお元気だね。下界ではトーマスとオブライアンさんの素敵な冷徹悪組の活躍。

正直内容はソープオペラ的・・えええ?!ここで死ぬー?とかが多いので解説ブログでも読んでください。

ただ・・・・

当時かなり流行ったらしいですが(とはいえ、5年ぐらい前?)、まず第一、一切の黒人や有色人種のキャストがいないのにはびっくり。さっと出てきても、黒人はミュージシャン。もちろん、コテコテのステレオ。ここまでよくやったなぁ。(マイノリティとしてはメインキャストのゲイ青年のみ)。全くいまのテレビ界のポリコレ完全無視。『女王陛下のお気に入り』『1917』の時代かな。あの頃の美しい衣装がとても英国らしい。あの頃を描くにもしろ、いまやフランス製ならアフリカから徴集してきた黒人義勇軍兵士などをチラッと戦争シーンに入れることを忘れないと思う。そこに意図的な製作の狙いがチラ見するので非常に不快ではある。

今や相続の存続こそが社会の分断とピケティが警鐘をならしてるのに、下僕たちの美徳はこの伯爵家への忠誠心ですか・・・・なんなん?右翼のおっさんなん?なんか、おかしい、なんか違う。違うやろちがう。

これは2000年代のテレビ界ではびっくりの脚本キャスティングではなかっただろうか。てか、こういう企画よく通ったよね。それでよくヒットしたよね。このギャップに人が見たいものと、社会が進んでいかなければならない道は別のものか。。と思いたくなる。現に私だって見てるし♡

もちろん女性参政権、身体障害者、身分違いの結婚、没落貴族、不妊治療、レイプもガンガン出てくるけど、そのあたりのエピソードはとにかく劇画的。

結局、シーズン5から映画まで没落寸前貴族のお嬢様の中二病にみんながつきあわされるという話。。

自分の財産を守るためだけに生きる女なんて、どうなん?最低ちゃうん?何かモヤる。

とぶつぶついいながらもマジックに掛けられて全部見てしまいました。

ダウントン・アビーの現代の違和感について
https://medium.com/@parismarx/downton-abbey-feels-wrong-in-2019-8af44c5cf2ac