コンテンツへスキップ

『バグダット・カフェ』を30年ぶりに見てみた

30年ぶりぐらいに見ました。前回は劇場で。これを見た映画館はもう今は跡形もなく潰れてるか、民泊にでもなってるでしょう。その民泊も今は潰れてますね。

主題歌がとてつもなく有名になってしまい、映画のお話が思い出せず今回アマプラで鑑賞。ドイツとアメリカの砂漠との出会い。

ブレンダの服装が可愛い。

女の子のウォークマンがナウかった時代。携帯もなにもない。けんかして砂漠の真ん中で亭主と別れたらそのまま。人の出会いもそうだった。別れたらそのままか、つながるなんていうことばはもっとポエムだった。私的だった。次会おうというふたりの意思と奇跡がないと会えなかった時代。

当時は私も高校生ぐらいだったからなんにもわからなかったけど、今こうやって見ると女の再生の物語であるとわかります。ブルージャスミンと同じ。50女の人生再生。再生前はカメラさえ斜め撮り。コンマリ断捨離を経てオンナたちが変わります。孫もいたり、いなかったり、離婚したり、しなかったり。この再生やこのハーモニーに耐えられないタトゥー彫師のお姉さんはこの場を出ていく。

レーガン時代かな?
湾岸戦争も911もトランプもまだまだ知らないアメリカ。

ダンプの運転手やトレーラー住人がまだいい人として描かれてる。

テルマ&ルイーズ時代になるとダンプの運転手は男尊女卑のゲス野郎になり、タランティーノになればトレーラー住人はだいたいヤク中か殺人鬼か。

映画の作りがギャグっぽくて軽くてとてもいい。いい時代だったね。ドイツ女優の英語がたどたどしくて外国人でもわかる。

第一回目はロードムービーとして、二回目は50女の再生の物語として楽しめました。