スーパーで商品を買うときに皆さんは何を基準にして商品を選びますか?
もちろん 味も知っている親しみもあるブランド 、パッケージの可愛さや、 斬新さ 、インスタやCMなどで見たことがあるなどが一番 の要因になるかもしれませんが このようなヨーロッパならではのマークも 多くの人の購買 消費 指標になっているようです。
たとえば、、いま冷蔵庫にあるのでもこんな感じ・・なのですがこの謎のフランスのスーパーでよく見る品質マークについて調べてみました。
どんなマークが存在するのか?
色々見るのですが、実は公式ロゴは5つだけ。これらのロゴはINAO(Institut national de l’origine et de la qualité、旧Institut national des appellations d’origine)という公的機関の認定し管理しています。生産者は生産の過程に於いてかなり拘束力のある規定を遵守し、公的機関のコントロールを受けます。実際の管理は認証機関(Ecocert、Agrocert、Certis、Agence bioなど)に委ねられ、毎年や毎月のコントロールがあるという、かなり厳しい規定により成り立っています。
ではひとつずつどのような意味があるのか調べてみました
AOC,AOP 生産地呼称
1935年にワインとオードビーのために作られたAOC(Appellation d’origine contrôlée)は、一番古い格付けラベルです。農生産品の典型的な製造技術と特定のテロワール(地理的・気候的特徴など)を証明し保証します。またこれらは限られた地域の生産者による共同体の証でもあります。ただ、一つの注意点として、この格付には味覚的な規定はありません。2006年に登場したAOP(l’appellation d’origine protégée)とは内容も同じ。
IGP 地理的呼称
IGP(L’Indication géographique protégée)は農産品とその地域とのつながりを証明するヨーロッパの格付けです。これはEU全域でその地理的名称を保証するものです。こちらはAOCやAOPほど厳しくありません。特徴として、製品の原材料は保護地域からのものでなくても構いませんが、最終的な生産は、明確に定義された条件に従って保護地域内で行われなければならないことが条件です。
Label Rouge ラベルルージュ
これはよくスーパーで見ますね!
1960年に作られた、最も有名な赤ラベル格付けです。もともと肉製品や精肉生産者のグループが発祥で、精肉業界の危機をきっかけに、高品質製品を提供するために、自らに厳しい生産規則を課しているグループの一員であることを証明するものです。(複数の組合が加入しています)基準は製造条件や官能試験(色、味など)などで地域は関係ありません。
よって、衛生、特に細菌などの品質を保証するものではありません。ラベル・ルージュの付いた製品は、IGPやSTGの認可を受けることができますが、もっと厳しいAOPは受けられません。ラベル・ルージュには、鶏肉、鶏卵、シャルキュトリー、肉、サーモン、牛乳、そして植物(ダリア、ハーブ・ド・プロヴァンス)など、約500種類の商品があります。
AB オーガニック
有機栽培のためのABブランドは、最も厳しいものの一つです。原材料の少なくとも95%は有機栽培のもので、残りは有機栽培では十分な量が得られない原材料(国内ではみつからないもの、特定のスパイスなど)で構成されています。生産方法は、環境と動物の生態系を重視。農薬、化学肥料、遺伝子組み換え作物の使用は禁止。このロゴは、食品の栄養価の高さを保証するものではありませんが、生産や製造段階で化学物質を使用していないことを証明するものです。管理が厳しいので有名です。Euroleafのロゴは、欧州連合の有機農業規則への準拠を保証するものです。これは日本のJASマークとも準じます。
SGT 伝統的技法呼称
1993年に誕生したSGT認証は、伝統的技法や特徴のための格付けです。伝統統的と定義された成分や製造方法(オリジナルのレシピの尊重、慣習的な技術など)を保護するために作られました。ただこちらのラベルは原料や地域性にはこだわらないのが特徴です。
つまりまとめてみると。。。下の図のようになります。
消費者認知はどれが一番?
品質ではなく土地であったり、生産地ではなく生態系への配慮であったり。。すべて違うのですね。ただ、実際に消費者にはどのように影響するのかと言うと。
こちらの下の表が買い物時にアピールする格付けレベルの順番です
ダントツでラベルルージュとオーガニック最強ですね!
仏語では 有機農産 をアグリクルチャー・ビオロジックAgliculture BiologiqueというのでABマークになっていますがこの印籠感はすごい!
レストラン、ホテル、食品と 最初は粗悪品との差別化のために 始まったシステム が工業化や大衆化の波に乗りマーケティング的要素で使われるようになったといえるでしょうか。ただ元々のところはやはり高品質が基本ですので その面では 消費者の多いなる信頼を得てると思います。
日本酒も同じようにGIが最近できて来ているようですが、5つしかまだないのでこれからの地域性や特徴をもっと期待したいところです。
日本の有機JASとEUは同じ
ただ、これは欧州でもそうなのですが、行政区と、栽培地域というのが合致しない場合というのも多く、いろいろと問題はあるようです。また最近はBioはお化粧品や服やコットンにもついていたり。食品以外の分野でもこちらのマークが使われています。日本の有機JASも同等規格をもっているのでEuroLeafマークが付けられるのも素晴らしいことです。
日本のGIもすごい
ふと調べてみたら。。。
お酒周りで色々噂になっている日本のGIも続々と増えています。2021年最新版ですね。これからが楽しみですね!
今回参考にしたサイト出典
https://www.enzynov.fr/blog/labels-alimentaires-gages-de-qualite-pour-les-restaurateurs
https://www.quechoisir.org/conseils-alimentation-a-quels-labels-se-fier-n4821/
https://www.cuistolab.com/signifient-differents-labels-alimentaires-m414
https://www.clairparis.org/ja/clair-paris-blog-jp/blog-2019-jp/1322-2019-08-28